[管理番号:7635]
性別:女性
年齢:46歳
病名:
症状:
宜しくお願い致します。
去年の3月に左乳房を温存手術しました。
【経緯】
毎年、健康診断にてマンモグラフィーと超音波と受けていましたがH30年1月に、精密検査
→がん告知。
・3月中旬 温存手術
・4月中旬 病理検査結果
組織型:浸潤性乳管癌
腫瘍の大きさ:1.3cm
リンパ節転移:0個
核グレード:3
ER:100%(陽性)
PgR:100%(陽性)
HER2:3+
脈管侵襲:あり
断端:無し
KI-67:50%
手術後の治療方針はEC4クール→ドセ+ハーセプチン4クール→ハーセプチン単独(残り2回です。)
放射線治療後にタモキシフェン服薬中です。
主治医はハーセプチン投与中だから必要無いと術後の経過観察の超音波等は全くやっておりません。
お願いして4月に血液検査をした所CEAが基準値を超える6.7ありました。
(まわりに喫煙者はいません。)
PET/CTを勧められやりましたが、特に異常はありませんでした。
しかし翌月の血液検査ではCEAが7.5に更に上がり、胃カメラと脳MRIをやりました。
幸いに異常無しでした。
その後、血液検査はやっていません。
最近、左胸骨が常時痛みます。
ホルモン剤の副作用だといいのですが不安で不安で神経質になってしまいます。
PET/CTで異常が無ければ大丈夫でしょうか?
骨シンチは必要ないでしょうか?
3ヶ月たったので再度、血液検査した方がよろしいでしょうか?
お忙しいところ申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「骨シンチは必要ないでしょうか?」
⇒骨転移にかんしてはPETでも十分に検出力があります。(ほぼ同等)
PET撮影したばかりであれば、骨シンチは不要でしょう。
「3ヶ月たったので再度、血液検査した方がよろしいでしょうか?」
⇒それは当然行うべきです。
質問者様から 【質問2 】
血液検査
性別:女性
年齢:46歳
病名:
症状:
先生お返事ありがとうございます。
再度、質問を宜しくお願いいたします。
3ヶ月経ち再度CEAを確認した所10.1まで、また上昇していました。
①PETCTをはじめ脳MRI.胃.大腸カメラといろいろ検査をし異常がなくてもCEAが上昇し続ける事があるのでしょうか?
②4月にPETCTをしたばかりですが、
造影CTをする事になりました。
間隔を空けずに検査を行う事で医療被曝が気になりますがCEA上昇の原因が分からないので仕方ないのでしょうか?
③肺肉芽種があると指摘されましたが肉芽種でCEA上昇するのでしょうか?
宜しくお願い致します。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「①PETCTをはじめ脳MRI.胃.大腸カメラといろいろ検査をし異常がなくてもCEAが上昇し続ける事があるのでしょうか?」
⇒「4月に血液検査をした所CEAが基準値を超える6.7」「翌月7.5」「3ヶ月経ち再度CEAを確認した所10.1まで、また上昇」
⇒それより前に測定したことがありますか?(例えば去年とか)
もしも、「もともとが5以下」であったのであれば、10.1は「どこかに異常では?」と考えるべき数値です。
「医療被曝が気になりますがCEA上昇の原因が分からないので仕方ないのでしょうか?」
⇒やむを得ないでしょう。
それでも異常が無い場合には…
「転ばぬ先の杖」として、「転移部位不明」として抗がん剤を行う(この場合には
pertuzumab+trastuzumab+paclitaxel)ことも考慮されます。(それで腫瘍マーカーが下がるようなら、「診断も兼ねた治療」ということになるのです)
「③肺肉芽種があると指摘されましたが肉芽種でCEA上昇するのでしょうか?」
⇒それはありません。