[管理番号:5794]
性別:女性
年齢:56歳
田澤先生、はじめまして。
乳がんと告知されてから毎日不安で仕方ありません。
お忙しいところ申し訳ありませんがよろしくお願い致します。
11月初旬から、マンモ、エコー、マンモトーム針生検、
手術予定の医師による診察、MRI、CT,をして以下の結果です。
左胸内側下部 シコリ 2.0×2.0cm
乳頭?乳首?までの距離 3.5cm
シコリの大きさ 1.9×0.91×0.58cm (CT)
遠隔転移 ? (CT)
リンパ節腫大 ? (CT)
多発 ? (MRI)
乳菅内進展 ? (MRI)
硬癌
核異型度 1
ER +++
ホルモン陽性
PgR +
HER2 陰性
HER2 ?
Ki-67 2~3%
ルミナールA型
以上により医師は乳房温存手術の後、放射線、ホルモン療法の標準治療を勧めてきました。
家族を呼ばれての作戦会議でしたので、娘が他の方法はと尋ねた所
全摘手術後、放射線ナシのホルモン療法との事です。
(こちらの病院は同時再建手術もあり、全摘の時は再建も考えてます)
医師は、温存と全摘で再発率に変わりは無いと言ってました。
(遠隔転移の事だけかな?)
温存か全摘かは患者自身が決め無ければいけません。
看護師さん、コーデネィターさんは早期の癌なので良く考えて言ってくれますが、
あくまで温存を勧めてるように感じとれます。
仕事の関係もあり、来年早々には手術したいので、次の仕事休みの5日に医師に
返事をする予定居りますが田澤先生のお考えをお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「温存か全摘かは患者自身が決め無ければいけません」
⇒その通りです。
最後は(温存乳房内再発のリスクに対する)「乳房を残したいか?」という熱意なのです。
「田澤先生のお考えをお願い致します。」
⇒物事はシンプルに考えましょう。
「温存が可能か?」は、純粋に画像診断をもとに「十分に安全なマージンをつけた切除で整容性が保てるか?」から、「温存可能と判断」されているわけです。
☆医師が判断(助言)できるのはここまでです。
そうなると、あとはご本人が「乳頭内再発のリスク」と「乳房を残したいか?」のバランスが自分にとってどうなのか? だけなのです。
(参考に)
1.(温存と全摘で)生存率に変わりはなし(遠隔転移のリスクに変わりなし)
2.温存乳房内再発したら、(その後に)「全摘すれば予後は一緒」