[管理番号:2342]
性別:女性
年齢:43歳
いつも拝見させて頂いています。
昨年12月に左乳房全摘しました。
術中の組織検査の結果
浸潤性乳管癌 硬癌
断端陰性(癌はとりきれている)
リンパ管侵襲 有 静脈侵襲 無し
波及度 乳腺、脂肪
核、組織のグレード2
浸潤癌3.5×3.0×1.6cm非浸潤径も同じ
リンパ節転移 1/12 転移あり リンパ節郭清 2まで
ホルモン感受性有り
ER90% PGR80% HER2 2+(fish)検査中
Ki-67 10%
ステージ pT2N1M0 ステージIIB
という、病理結果が出ました。
そこで、田澤先生にご相談なのですが、
医師からは抗ガン剤はやってもやらなくてもいいと言われました。
私はできる事ならホルモン治療のみで治療をしたいと思っています。
私の場合ホルモン治療のみだと再発のリスクは高いでしょうか。
田澤先生でしたらどのような治療を提案されますか。
できましたら、アジュバンドオンラインの結果も教えて頂きたいです。
また、私の場合腫瘍全てが浸潤癌という事になるのでしょうか。
だとすると、腫瘍径の大きさが中間リスクなので、やはり抗ガン剤適応になるのではないかと思い、医師に確認できず、不安になってしまいました。
ご意見宜しくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT2(35mm), pN1, luminal type, NG2
「HER2 2+(fish)検査中]
⇒FISH陽性の場合には、「抗HER2療法」が必要となりますが、「Ki67=10%」からは陰
性となりそうです(そもそも陽性の確率は25%しかありません)
「私の場合ホルモン治療のみだと再発のリスクは高いでしょうか。」
⇒36%となります。
「田澤先生でしたらどのような治療を提案されますか。」
⇒FISH陰性を前提としますが…
ルミナールAで「リンパ節転移1個」なので「ホルモン療法単剤」をお勧めします。
「できましたら、アジュバンドオンラインの結果も教えて頂きたいです。」
⇒New adjuvant. Comですが…
10年再発率 | 無治療(53%) |
ホルモン療法単剤(36%) | |
ホルモン療法+抗がん剤(25%) |
「また、私の場合腫瘍全てが浸潤癌という事になるのでしょうか。」
⇒病理レポートからは、そう思います。