[管理番号:5647]
性別:女性
年齢:41歳
田澤先生
乳がんと診断されてから、こちらのサイトにて乳がん情報など拝読しております。
ありがとうございます。
2013年ごろから乳がんかもしれないと病院(病院3つ巡りました)で言われ、針生検、マンモトーム生検など行いましたが、癌とはっきり診断がおりず、今年6/(中旬)に癌専門の病院で両胸乳がんと診断され、8/(上旬)に両胸全摘 センチネルリンパ生検の手術をしました。
その後、9月中旬に病理検査の結果が下記のように出ました。
《右胸》
?浸潤がん(乳頭腺管がん)
?リンパ節転移なし
?ホルモン治療の有効性
ER(+) PgR(+)
?HER2 0(0-3のうち)
?年齢35以上
?がんの浸潤径 測定不能
?脈管侵襲 軽(軽度、中等度、高度のうち)
?核異型度 1(1-3のうち)
《左胸》
?がんの浸潤径 0.1cm以下
?脈管侵襲 なし(軽度、中等度、高度のうち)
他は右胸と同じ結果でした。
◆今後の治療
局所治療なし
タモキシフェンを5年服用
「質問1」
ホルモン剤を服用を下記の理由から躊躇しております。
1)第二子を考え中
2)副作用(子宮体癌、筋腫が大きくなる、ホットフラッシュ、肥満などなど)
この1年で子どもが授からなかった場合、タモキシフェンを服用できないかなと考えたのですが、術後から服用の方が再発のリスクが低下するとのことですぐの服用を勧められております。
服用してもしなくても、再発しないこともあるし、することもあり、服用を決定するのはあなた次第ですとのことでした。
説明された内容は理解できるのですが、私のような病理検査結果の乳がんの場合は服用した方が上記のことを踏まえてもメリットの方が大きいのでしょうか。
41という年齢もあり、なかなか踏ん切りがつかず悩んでおります。
「質問2」
ki67値というのは上記の結果から値が低いと判断し測定していないとのことでしたが、私と同じような病理検査の結果の方がki67の値が高かったので術後抗がん剤を予定していると話を聞き、もちろん抗がん剤が必要ないのであればそれに越したことないと思うのですが、私の病理検査の結果では値は低いものなのでしょうか。
「質問3」
リンパ管にがん細胞があったということで手術後も転移が心配で不安があります。
手術前から左の首のリンパが熱っぽく少し痛く、触ると少しコリコリするものがあるようです。
主治医は、ワキのリンパに転移がないのに首に転移はないですとのことでしたがやはり不安です(触診もなくバッサリはっきり仰いました)。
腰痛もひどく脊椎の病院に行ってMRIとレントゲン撮影を行い、骨は問題ありませんと湿布と痛み止めをいただきましたが、効果なく日々痛みが強くなって生活に支障をきたしております。
転移がこんなに早いわけないと言われますが、2013年には乳がんがあったので骨転移の心配はないのでしょうか。
田澤先生のご意見をお聞かせいただければと思います。
お忙しいところ恐れ入りますが、
何卒よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「2013年ごろから乳がんかもしれないと病院(病院3つ巡りました)で言われ、針生検、マンモトーム生検など行いましたが、癌とはっきり診断がおりず」
⇒「あっさり」と記載されていますが、大変な目にあいましたね。 決してあってはいけないことです。
「「質問1」
ホルモン剤を服用を下記の理由から躊躇」
⇒(右の浸潤径が不明ですが)「左は微小浸潤」であり、ホルモン療法自体(私なら)勧めません。
「私の病理検査の結果では値は低いものなのでしょうか。」
⇒Ki値よりも
そもそも「浸潤径が小さい(測定不能というのは微小浸潤以下と理解しています)」ことで、(Ki67がどうであろうと)化学療法の適応外と思います。
「骨転移の心配はないのでしょうか。」
⇒ありません。
御心配なく。