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持病がある場合の手術

[管理番号:5681]
性別:女性
年齢:54歳
田澤先生、お世話になります。
初めてメールさせて頂きます。
54歳、女性です。
妊娠・出産経験はありません。
先日、会社の人間ドックのエコー検診で
「右乳房に乳腺腫瘤の疑いあり」という所見がありました。
腫瘤のサイズは、およそ10mm×9mm×5mmとのことでした。
医師の視触診の結果は「異常なし」でした。
実は38歳の時にも同検査機関で同じ所見が出て
(その時は視触診も異常あり)
その時は○○医大の方でマンモグラフィーや細胞診といった
精密検査を行ないました。
結果は、3ヶ月後の経過観察の結果も問題無しということでした。
(乳腺症という診断)
以来、10年以上、年1回の人間ドックでエコ検診を受け、
同じ医師に診て貰っていますが、視触診もエコー検診もずっと異常無しという所見でした。
今回の所見には少なからずショックを受けましたが、
視触診は異常が無いこと、現状の大きさを考えても、
万が一悪い結果だとしても早期発見の範疇に違いないと思い直し、早急に精密検査を受けることにしました。
充分、通院できる範囲なので、田澤先生に
診て頂くことが第一の選択肢だったのですが、
以下の2点で迷っています。
(1)初診では先生の予約は取れず、当日受付の外来しか手段は無いが、終日かかる上、診察をした後に
別の日に検査とコールセンターでは伺ったので、
仕事の調整をしながらだと年内に検査が完了できるかどうか不安です。
癌は進行が遅いと聞きますが、10月の人間ドックの結果を受け、精密検査が年明けになってしまっても大丈夫でしょうか?
(2)先天的な心臓疾患と糖尿病を抱えています。
心臓疾患は2回の手術で根治していますが、
万が一手術になった場合、全身麻酔の心臓負荷等を
術前検査が必要になります。
持病のことを考えると、心臓の主治医と同じ病院の方が
良いのでしょうか?
また「糖尿病性乳腺症」もちょっと疑っています。
というのも昨年後半から今年の春頃まで著しく
血糖コントロールが悪い状態が続いていたからです。
先生のQ&Aを拝読すると、「糖尿病性乳腺症」と
乳癌は見分けがつきにくいとの記載もありましたので、
その点でも、先生に診断して頂きたいという想いも
拭いきれません。
とりとめのない質問ですみません。
ご意見頂けると幸いです。
よろしくお願致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
私1人で手術と外来をやっている現状、外来枠を増やす事は物理的に不可能でありご迷惑をおかけしています。
ただし、この場(QandA)で緊急度が判断できる場合には(それに応じた)案内をしていますので、秘書メールしていただければ外来案内(この場合には当日、組織診しています)をいたします。
「10月の人間ドックの結果を受け、精密検査が年明けになってしまっても大丈夫でしょうか?」
⇒大きな問題は無いとは思いますが…
 感覚的には年内がいいでしょう。
「持病のことを考えると、心臓の主治医と同じ病院の方が良いのでしょうか?」
⇒乳癌の手術は低侵襲なので、問題なさそうですが…
 「手術は、心臓の主治医と同じ病院が希望」だとしても、 診断はきちんとつけるべきでしょう。
 「糖尿病性乳腺症と乳癌」は細胞診では区別がつかないし、(糖尿病性乳腺症は本体がfibrosis=硬い線維なので)マンモトームできちんと組織を取らないと診断できません。
  ☆私が危惧するのは、その病院の医師にはその認識がなく(無意味に)「細胞診だけ」して「細胞診は良性だけど、(癌の可能性も完全には否定できないから)3カ月後ね」的な、「煮え切らない診療」となることです。
   診断はきちんと100%つけて、(ご希望なら)その病院で手術するという選択肢もあります。

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