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緩和ケアの先生と主治医の先生の意見が違います

[管理番号:8056]
性別:女性
年齢:53歳
病名:硬ガン 2センチ以下 一つ 術後タモキシフェン服用中
症状:体が怠い 疲れ易い 時々吐き気や目眩がする

お忙しいところお世話になります。

タモキシフェンを飲み始めてもう2年半になります。

最近体調の良くない日が続いていて、遠出すると次の日は疲れて寝込んだり、それも10日くらい寝込んだり、午後から体が動かない、眠れない、
それから髪の毛が真っ直ぐだったのに天然パーマみたいに変わってしまいました。

慢性的な頭痛や気分の落ち込み、意欲の減退なども最近酷くなって、乳腺外科の主治医の先生に話したら、あなたは心の病気です、と言われました。

タモキシフェンではそんな副作用はありません、
と言われて緩和ケアで相談して下さい、と言われました。

緩和ケアの先生は、それは間違い無くホルモン剤のタモキシフェンの副作用だと言われました。

普通の生活が送れないのなら薬を休んだり何ならやめても良いのでは? 私の家族ならやめさせます、と言われました。

タモキシフェンを飲んでも再発する人は再発します、と言われました。

ガンを作ってるのは私自身の体でそういう体質なのだから毎日が辛いのならやめてしまいなさい、と言われました。

タモキシフェンは本当に効果が無いお薬なのでしょうか。

私は服薬する前みたいに一日でも旅行を
楽しんだり、楽しい事を考えられるような生活をしたいです。

主治医の先生によると、私は脇のリンパに2ミリの転移が一つあったので10年は少なくても飲まなければいけません、というお話でした。

先生、私はどうしたら良いのでしょうか。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

私は100%その「緩和ケア医に賛成」します。
明らかにタモキシフェンの副作用であり、それを「タモキシフェンではそんな副作用はありません」と言っている乳腺外科医は「余程の勉強不足」か、もしくは(面倒くさいことは受け付けない)「確信犯」のように感じます。

私も『普通の生活が送れないのなら薬を休んだり
何ならやめても良いのでは? 私の家族ならやめさせます』と、全く同じことを言いますし、それで辞めた患者さんも実際にいらっしゃいます。

★術後補助療法(再発予防)は、あくまでも「日常生活に差し支えない程度」の治療なのです。(例外として抗がん剤はありますが、あれはあくまでも「短期間限定」だから成り立っている)