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ホルモン治療、放射線治療等について

[管理番号:4780]
性別:女性
年齢:44歳
田澤先生
はじめまして。
よろしくお願い致します。
左胸に石灰化があり、細胞針で診断。
グレーゾーンと言われ3年程経過
観察していたところ、右胸に昨年末しこりを見つけMRI検査をし、ばね式針生検をしたところ、乳がんの診断を受けました。
石灰化がわかってから不安で田澤先生のQ&Aにたどり着きずっと参考にして拝見していました。
今年1月に温存手術しました。
純型粘液がん 大きさ9mm、
ki67が5% リンパ節転移なし。
病期Ⅰ期
ly(-)、V(-)
ホルモン陽性、ハーツー陰性
術後からホルモン療法開始。
ノルバデックス5年間。
ゾラテックス2年間
を2回済。
生理は2回目を打ってから止まりました。
術後の縫合部から脂肪が流れ出てきたりで傷の治りが遅く、3月中旬頃から放射線治療33回を開始し、今月初めに終了しました。
ゾラッテクス2回目の注射(3月中旬に注射)をした1週間した頃から、左脇と左そけい部のリンパが脈打つ感じがして、その後に注射を打ったところから立っていられないほどの激痛が一度あり、痛み止めをすぐに飲んだら治まりました。
担当医に上記の事を話したら、注射を打った看護師を責めてもしかたないから~。
とだけ言われそのままです。
ちなみに私は看護師さんを責めていませんし、責める気もないです。。。
現在も注射を打ったところに違和感があります。
このままゾラテックスを注射を打ち続けてよいものなのか不安ですし、打たなくても治療に影響がなければ打ちたくないです。
田澤先生でしたら、ノルバテックス単独と判断されますでしょうか。
それと、放射線治療(LINAC)33回66グレイ受けましたが、私の状態で33回受ける必要があったのか不安になりました。
脇の下にも放射線をあてました。
放射線医に聞いたところ、広がりがある為と、年齢が若いからと言われ、広がりの大きさも聞いたのですが、15mm以上ではないから大きさはわからないと言われ、大きさは9mmとしか聞いていなく、広がりの意味がわかりませんでした。
33回もする意味があるのか結局不安なまま33回を終えました。
広がりとはどういったものなのでしょうか?
私は33回する意味があったのでしょうか?(放射線治療が終わってしまったことなのですが、気になってしまって・・・)
左胸の石灰化も細胞針での診断ですし、今後どうなるのか不安です。
乱文御許しください。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1b(9mm), pN0, luminalA
♯Ki67=5%というのは「典型的な大人しい粘液癌」だということです。(それにしても「文句なし」の完璧なlow riskです)
「田澤先生でしたら、ノルバテックス単独と判断されますでしょうか。」
⇒その通りです。
 
 「閉経前=LH-RHagonist」のような安易な治療方針でないことを願います。
 30代や「ある程度のhigh risk」だけでいいでしょう。
「広がりとはどういったものなのでしょうか?私は33回する意味があったのでしょうか?(放射線治療が終わってしまったことなのですが、気になってしまって・・・)」
⇒どうも33回やる理由になっていません。
 ただ、当院の放射線科医のように「全例、腫瘍床にBoostすべき」という考えもありますから、悪い事ではないとは思います。(ただ当院の場合にはトモセラピーだから有害事象が極端に少ないという背景は無視できないかもしれません)
「左胸の石灰化も細胞針での診断ですし、今後どうなるのか不安です。」
⇒もしかして、
 「石灰化が(たとえ)癌でもいいように、多めにかける」という気持ちが入っているのかもしれません。(想像ですが…)