［管理番号:4702］
性別:女性
年齢:49歳
はじめまして。
乳がんの診断を受けてから乳がんプラザで勉強しています。
今後の治療についてお聞きしたいことがあるのでお願い致します。
10年前に人間ドックで左胸にしこりが見つかり、○○市の某ブレストセンターを受診し、細胞診、結果は良性で、年一回のマンモと超音波で経過観察となりました。
３年前に再び細胞診をし、結果良性でした。
その後は年一回の検診に加え、半年に一回の超音波で経過観察していました。
１年前にしこりに新たな血流が見られるとのことで、再び細胞診、良性でした。
今年２月の受診で変化が大きいとのことで、乳腺外科を受診するように言われました。
乳腺外科を受診し、組織診を受け、左乳がん、ステージIIa、ルミナルAの診断でした。
３月（下旬）日に温存術術を受けました。
結果です。
浸潤癌、硬癌、浸潤経10×8mm、乳管内癌25×15mm、リンパ管侵襲なし、脈管侵襲なし、切除断端陰性、センチネル転移なし0/6、ステージI、グレードI、ER陽性100%.PgR陽性100%、HER2陰性、Ki67.22%、ルミナルA
治療ですが、4月（上旬）日からタモキシフェン５年の服用を始め、4月（下旬）日から放射線治療25回を始めました。
主治医からはLHーRHアナログをどうするか考えるように言われています。
主治医は出来ることは何でもやりたいという人がいるからと言われましたが、私の場合はLHーRHアナログの適応があるのかどうか確信が持てず、決められないでいます。
また、子宮筋腫があり、婦人科も受診しましたが、LHーRHアナログの効果は一時的だから関係ないと言われました。
また、外科の主治医は聞いても、具体的な再発率などの数字も教えていただけないでいます。
タモキシフェン服用後から陰部の痛みとかゆみがありますが、副作用でしょうか？
そこで、質問です。
①私にLHーRHアナログの適応があるのかどうか。
②子宮筋腫を考えるとLHーRHアナログを使った方がいいのかどうか。
③タモキシフェン単独とLHーRHアナログを併用した場合の再発率と生存率。
④陰部の痛みとかゆみはタモキシフェンの副作用になのかどうか。
以上について、宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「①私にLHーRHアナログの適応があるのかどうか。」
⇒ありません。
「②子宮筋腫を考えるとLHーRHアナログを使った方がいいのかどうか。」
⇒現状、子宮筋腫で困っているわけでなければ、不要です。
「③タモキシフェン単独とLHーRHアナログを併用した場合の再発率と生存率。」
⇒タモキシフェン単独で再発率９％　10年生存率９６％
　
　ＬＨ－ＲＨアナログを併用しても、殆ど上乗せは期待できません。
「④陰部の痛みとかゆみはタモキシフェンの副作用になのかどうか。」
⇒その通りです。