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非浸潤ガンかもしれないと検査しました。

[管理番号:456]
性別:女性
年齢:42歳
2013年に左の胸が乳管内乳房腫と診断され手術しました。
取り出したものは悪性ではなくガンではないでしょうと診断され、念の為1年毎にマンモとエコーはしましょうと言われ去年の秋に検査。
手術した左胸ではなく右に気になるものが写ってるからと言われ、針を刺して検査しました。
一週間後結果は陰性でホッとしたのですが何となく右胸が硬い場所があり、先生にも話したんですが検査は陰性だし、これはしこりじゃないよと言われ心配なら今度は半年後に来てみてと言われ今日行ってきました。
その何となく硬い場所はそのままありました。
マンモの結果、半年前より形がしっかりしてきた。
はっきり腫瘍って感じではないけど何かある感じ。と、
この前より太いガチャンと音のする太い針(すみません、名前がわかりません)を刺して細胞を取りました。
この前の細い針だとわからないからと…
 
ガンだとしたら非浸潤ガンの疑いと言われましたが半年前から何となく硬い場所はあるままです。
ガンが大きくなってたんじゃないかと怖いです。
この状態で良性ってことはないですよね。
悪い方にしか考えられず、オロオロしています。
乳管内乳房腫になったらガンになりやすいんでしょうか。
私のこの場合、非浸潤ガンの確率が高いですか?
支離滅裂な質問で申し訳ありません。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 昨年秋に「細胞診でなく、針生検をしていたら…」と私なら思ってしまいますが。
 どうも「後手、後手に回っている」担当医の診療が「質問者には可哀想」に思えてしまいます。

回答

「この前より太いガチャンと音のする太い針(すみません、名前がわかりません)を刺して細胞を取りました」
⇒これは「針生検」です。
 正確にいうと「バネ式の」針生検です。 針生検には「吸引式のタイプ:マンモトーム生検」もあります。
 
「硬い場所はあるままです。ガンが大きくなってたんじゃないかと怖いです。この状態で良性ってことはないですよね」
⇒私も「非浸潤癌」を疑います。
 
「乳管内乳房腫になったらガンになりやすいんでしょうか」
⇒そんなことはありません。
 今回は「乳管内乳頭腫」と言われた反対側です。
 同じ側の「同じ乳管系」であれば、「癌」ができる事はあります。
 
「私のこの場合、非浸潤ガンの確率が高いですか?」
⇒残念ながら、その可能性は高いと思います。
★最も大事な事は「針生検であいまいな結果」となった時には、「外科的生検も含めた」積極的診断をするべきです。
「様子を見ましょう」と担当医に流されないように気をつけてください。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

お忙しい中お返事ありがとうございます。
やっぱり…というか、なんで…というか混乱しています。
大丈夫だよの先生の言葉に不安ながら縋っていた自分が情けないです。
また質問させてください。
この半年ではっきりしてきた…というのは大きくなったという意味なんでしょうか。
今更、時間は戻せないので仕方ないとは思いますがやりきれません。
まだ非浸潤ガンと決定ではありませんが主治医も田澤先生も、その確率は高いとおっしゃるならそうなのかもしれませんね。
田澤先生ならこの場合、どんな手術をなさいますか?
今、主治医に不信感があってどうすればいいのかわからなくなってきています。
私は○○県に住んでいてまだ小さい子供もおり、田澤先生の病院には行くことができません。
 

田澤先生から 【回答2】

 こんにちは。田澤です。
 「半年前に(おそらく)細胞診で陰性、であったしこりを、(非浸潤癌の疑いとして)今度は針生検された」方ですね。

回答

「この半年ではっきりしてきた…というのは大きくなったという意味なんでしょうか。」
⇒大きさでは、ありません。
 「仮に、癌だとすると」
 最初は、超音波で「腫瘤非形成性病変」として認識されます(これは、腫瘤としてははっきりしません)
 これが、「増殖過程で」どんどん「しこりらしくなっていきます」
♯やがて、(癌であれば)しこりを形成しますが、この「しこりらしくなってきた」を「はっきりしてきた」と表現しているのだと思います。
 
「田澤先生ならこの場合、どんな手術をなさいますか?」
⇒腫瘍の拡がり姿第です。
腫瘍の拡がりが「広ければ」乳房切除+センチネルリンパ節生検
腫瘍の拡がりが「狭ければ」乳房温存+センチネルリンパ節生検
 となります。
 
◎まだ、診断はついていませんが、(癌だとしても)十分早期なので、「診断確定」に妥協はしないでください。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

再度、丁寧な回答ありがとうございます。
田澤先生からの回答とみなさんの質問等を何度も読み、落ち着こうと努力しています。
ネットでいろいろ調べてはいますが極端だったり、落ち込む内容が多く正直怖くなっていました。
なので田澤先生の丁寧且つ分かり易い回答は救いでした。
針生検の結果を待ち、また考えます。
きっとまた質問させていただくと思いますがよろしくお願いします。
ちなみに私の住んでいる街の唯一の総合病院に行っていますが、担当の先生は乳腺外科の専門だそうですが乳腺外科はないんです。
子供が小さい為とフルタイムで仕事をしている為なかなか遠くの病院へ通うのは大変なのですが、宮城県でどこかいい病院があったら教えていただきたいです。
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答3】

 こんにちは。田澤です。
 落ちつかない気持ち、お察しします。
 「結果がどうなのか?わからない不安」というものは嫌なものです。

回答

「宮城県でどこかいい病院があったら教えていただきたいです」
⇒東北公済病院しかありません。(宮城県というか、東北地区ではそれ以外は考える必要はないでしょう)
 私が退職して2年経ち、「大学から人が入り」随分変わったのかもしれませんが、「東北公済病院」で間違いないと思います。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

お世話になっております。また質問させてください。
非浸潤ガンかもしれないと言われ検査をしたものです。
結果は
浸潤ガンステージ2a
2.8㌢
ホルモン+
HER2-
T2
ルミナールA
すみません、動揺してたので表記が合ってるかどうか。
加えてCTと骨シンチを調べました。
MRIは、必要ないと言われ。
遠隔転移なし
リンパ節転移なし
主治医は
乳房温存、センチネルリンパ生検査
術後1ヶ月放射線
ホルモン治療5年
術後の病理の結果次第で抗がん剤治療
と、ざっくり言われました
先生にお聞きしたいのは
①温存で大丈夫しょうか。生存率はそんなに変わらないと言われましたが再発が怖いです。
私は胸が大きいんですがそれだと再発率が高くないですか
②術前に抗がん剤治療して腫瘍を小さくしてから手術と言う方法もあるけど
と、提案されました。主治医のは最初に手術でいいと思うけどと言っていました。
先生はどう思われますか?
覚悟していましたが
やはり告知されて動揺しています。
秋に針生検していたら….と、悔しい思いはありますがもう仕方ないので治療を頑張りたいです。
ここがあるお陰でとても学べています。本当にありがとうございました。
アドバイスよろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答4】

 こんにちは。田澤です。
 「針生検の結果、浸潤癌」でしたか。
 動揺する気持ちも理解できます。
 ただcT2(28mm), cN0, luminal Aは「決して悪い結果」ではありません。

回答

「①温存で大丈夫しょうか。生存率はそんなに変わらないと言われましたが再発が怖いです。」
⇒28mmというのは「温存する割には大きい」とも言えますが、「質問者の乳房の大きさ」との「相対的な大きさ」として「十分温存できる」という判断なのでしょう。」
 「温存も全切除も、」生存率は変わりません。
 ただ、温存の場合には「術後照射は当然するとしても」局所再発のリスクは(低いながら)あります。
 それさえ、承知すれば問題ない選択といえます。
 「胸が大きい」からといって「再発し易い」事はありません。
 むしろ、「温存後の整容性」には有利となります。
 
「②術前に抗がん剤治療して腫瘍を小さくしてから手術と言う方法もあるけどと、提案されました。主治医のは最初に手術でいいと思うけどと言っていました。」
⇒術前抗癌剤は勧めません。
 質問者の場合「そのままでも温存できる」状況のようですから、術前抗癌剤をして「小さくして、温存」と言うケースに当てはまりません。
 しかも「luminal A」では「化学療法は効きにくい」と考えられます。
 
◎「非浸潤癌ではなかった」というのは残念なことですが、「サブタイプもluminal A」と大人しいものなので、しっかり治療を頑張ってください。
 
 

 

質問者様から 【質問5】

何度もすみません。
手術が決まり動揺してきました。
また質問させてください。
私の腫瘍2.8センチ
ルミナールA
エコーでは転移はないといわれましたが
手術してみて転移はありえますか?
2.8㌢は小さくないですよね..
大人しいタイプと言われても
転移は関係ないですよね
もしも昨年秋からガンがあったのなら..と
してもないことを考えても仕方ないのですが
不安です
お忙しいところ申し訳ありません
よろしくお願いします
 

田澤先生から 【回答5】

 こんにちは。田澤です。
 手術日程がきまったのですね。
 「手術までの期間には、いろいろと不安に感じる」ものです。

回答

「手術してみて転移はありえますか?」
⇒無いと思います。
 主治医を信用してください。
 「エコーでは転移はない」と言った場合は、9割型大丈夫です。
 
「もしも昨年秋からガンがあったのなら」
⇒状況からは、そのように考えますが…
 ただ、「昨年秋から」というのは「長い期間」ではありません。
 心配無い状況です。