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HER2タイプ 化学療法追加の必要性

[管理番号:4759]
性別:女性
年齢:48歳
田澤先生、宜しくお願い致します。
<病理結果>
1.左
浸潤性乳管がん
腫瘍径 3.5cm×2.9cm×1.7cm
ER:陰性、PgR:陰性、HER2:2+ FISHで陽性
切除断端:陰性、波及度:f、ly2、v1
核異型スコア=2 核分裂像スコア=3 NG3
リンパ節転移:1個(1/5)
Ki-67:約90%(高い部分)
2.右
悪性所見無し
<経緯>
2016年4月、左乳房部分切除、腋窩廓清、右乳腺腫瘤切除。
5~6月、放射線治療50Gy(25回)実施。
6月末から化学療法としてアブラキサン、ハーセプチン投与。
(アブラキサンの適応外は、このQ&Aで後から知りました)
8月からアブラキサンの投与後に毎回38~39℃の発熱が2,3日続き、解熱剤で熱を下げるという状態となり、
10月に1ヶ月アブラキサン・ハーセプチンともに休薬、
11月に再開したところ、アブラキサン投与時のみ発熱したため、
アブラキサンは中止、ハーセプチンのみ継続となりました。
尚、私には非結核性抗酸菌症の持病があります。
2017年1月に喀血が3日間続き、呼吸器科を受診したところ、
即入院、手術となり気管支動脈塞栓術を受けました。
その後、通っていた病院の乳腺外科がなくなり、主治医も遠方の病院に移ったため、2017年4月から乳腺外科の病院と主治医が変わりました。
<質問>
以前の主治医には、ハーセプチンが終了(7月終了予定)したら無治療と言われておりましたが、新しい主治医には、リンパ節転移もあるし、
ハーセプチンが終わったら、アンスラサイクリン系の抗がん剤(FEC,EC,ACのいずれか)を追加したいと言われています。
抗がん剤の追加は必要でしょうか?
また、HER2タイプでも私のような病理結果はHigh riskでしょうか?
このQ&Aで、アンスラサイクリン系抗がん剤の副作用は不可逆性と読んだ記憶があり、その点でも不安を感じていて、追加の抗がん剤治療は出来れば受けたくないと考えております。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「抗がん剤の追加は必要でしょうか?」
⇒不要と思います。
 もしも「アブラキサンが不十分に終わった(そもそもアブラキサンは適応外ですが…)」という認識であれば、(アンスラサイクリンより)むしろ「weekly PTX」でいいと思います。
「また、HER2タイプでも私のような病理結果はHigh riskでしょうか?」
⇒通常リスクです。