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針生検の病理検査について

[管理番号:8880]
性別:女性
年齢:38歳
病名:
症状:
投稿日:2020年9月18日

こんにちは。

先日、乳がん検査を受けたところ、エコーにて右胸に境界が少しデコボコしたシコリ(5㎜)があるとのことで、バネ式針生検をして頂きました。

※毎年検診は別のクリニックで受けていたのですが、諸事情で今年は違うクリニックで受けました。
前のクリニックで嚢胞があるとは聞いておりましたが、今回生検したものは嚢胞ではないようです。

そして先日クリニックから、追加で検査をすることになったので予約日変更をお願いしますとの連絡がありました。
検査の内容を聞いたところ、さらに詳しく調べるためとのこと。
電話を受けてから2週間後に結果は出るらしいです。

2週間後の結果を待つしかないとは思うのですが、追加の検査とは何を調べているのでしょうか?
がんの種類を調べているのでしょうか?持病で使えない薬があるかもしれず、今から不安です。

お忙しいところ申し訳ありませんが、ご教授いただきたく存じます。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

免疫染色追加ですね。

今日の「乳癌手術のブログ」にも載せましたが(おそらく)「癌なのか?良性なのか?」形態的には判断困難(もしくは検体量が少ないため)であり、
以下の免染を行っていると推測します。

(以下、抜粋)

因みに、「免染追加」で多いのは「癌なのか?(通常型の)過形成なのか?」です。

その場合には基本として「2相性(2細胞性)の消失」を抑えておいてください。

正常乳管は「腺上皮」と「筋上皮」の2つがペアとなっています。

一見腫瘍に見えても(通常型の)過形成では、「腺上皮と筋上皮」両者がセットで増殖します。

それに対して癌では「腺上皮のみ」が増殖しています。

以上を形態的に区別できれば、免疫染色は不要なのですが、区別がつかない際に「免染登場」となります。

1.筋上皮マーカー p63、CD10など

  これが陽性だと良性、癌では(筋上皮がないから)陰性

2.サイトケラチン CK5/6,CK14

  これは基底細胞及び筋上皮で陽性

  やはり良性では陽性となり、癌では陰性となります。