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E カドヘリン陰性について。

[管理番号:5335]
性別:女性
年齢:55歳
(東北)市在住の55歳です 現在までの経緯です   
7月下旬 マンモグラフィー 異常発見      
同日エコー検査にてしこり 翌日○○病院乳腺外科にて診察  後日バネ式にて生研
5日後 悪性リンパ腫か乳癌かで迷う ので後3日後ステージ1の乳癌と確定される。
その時のパソコンの画面
サイトケラチン陽性
Eカドヘリン 陰性  小葉癌
         (+)乳管癌
とありました
ここから 先生に質問させて頂きたいのですが
サイトケラチンの検査は理解しましたが
カドヘリンの検査の意味が分かりません
そもそも この(+)はカドヘリン陰性だと小葉癌ですが この人は(+)ですから乳管癌としましたよ、という事でしょうか。
どちらにしても 転移し易いのでしょうか。
私はSLEなので全摘です。
以前にカドヘリン陰性のものが発見されたようですが
現在の状況もやはり転移リスクがたかいものとしての認識ですか
ステージ1の僅か何パーセントかの転移に関係しているのですか
せっかくステージ1だったのに 間違いであってほしいと思うばかりです  サブタイプは手術後しらべるそうです
途中から取り乱して 長文になってしまい申し訳ございませんでした。
先生の存在とこのサイトがなかったらどうなっていたか 恐ろしくて 今も涙が出てきます。
お忙しいところ もしご回答いただければ幸いです。
     
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「Eカドヘリン 陰性  小葉癌(+)乳管癌」「 この(+)はカドヘリン陰性だと小葉癌ですが この人は(+)ですから乳管癌としましたよという事でしょうか」
⇒この記載の解釈は…
 (Eカドヘリンが陰性であるので)小葉癌だが、(部分的に陽性である)「乳管癌の部分が併存する」と解釈します。
「どちらにしても 転移し易いのでしょうか」
⇒全く無関係です。 私はSLEなので全摘です
「ステージ1の僅か何パーセントかの転移に関係しているるのですか」
⇒全くの誤解です。
 転移のリスクとE-cadherinは無関係です。
 
 ☆ステージ1でも数パーセントで転移をするわけですが、それは統計学的なものであり「誰が、その数パーセントになるのか?」現代の医学では解らないのです。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

抗がん剤治療について
性別:女性
年齢:55歳
ご多忙中と存じますが 何卒宜しくお願い致します。
以前5335の質問をさせて頂いた者です。
あの節は勘違勘違いで小葉癌となっておりましたが 硬癌のまちがいでした。
 
9月始めに全摘を手術 先日病理の結果がでました。
硬癌  最大浸潤径19ミリ  リンパ節転移なし
ly0 v0 sly0
広がりf
エストロゲン(2+1)=3弱陽性
プロゲステロン 陰性
ハーツー 陰性
KI67 80%
HG2(NG2 MC2 TF2)
乳腺外科の主治医は TC そのあとアロマターゼで治療かなと。
 本日腫瘍受診です。
午後からですので その前にぜひ先生のご高察をお聞かせかせ下さい。
エストロゲンは弱陽性でも ルミナルbという事でアンスラタキサンを受ける事はできないのでしょうかKi67が80%ですし トリプルネガティブに近いのかと。
  それであれば 最強の抗がん剤を受けたいです。
  
TCはアンスラタキサンと比較して やはり増殖に対して弱いのですか?
どちらにも タキサンはつかうようですが。
どこがどう違うのでしょうか  素人が申し訳ございません。
 でも 後悔したくないのです。
もし ルミナールBならベーサルタイプとかの区別もありませんか?
また長文失礼しました。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「エストロゲンは弱陽性でも ルミナルbという事でアンスラタキサンを受ける事はできないのでしょうか」
⇒必要ないと思います。
「TCはアンスラタキサンと比較して やはり増殖に対して弱いのですか?」
⇒違います。
 AC「どこがどう違うのでしょうか」
⇒もともと標準治療として「アンスラ+タキサン」が最強と位置していたのですが、
(心合併症の多い)アメリカを中心として「アンスラサイクリンを使いたくない=非アンスラサイクリンレジメン」がでてきたのです。
 ルミナールBならTCでいいでしょう。
「もし ルミナールBならベーサルタイプとかの区別もありませんか?」
⇒basal typeはトリプルネガティブです。