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同時再建について

[管理番号:1832]
性別:女性
年齢:42歳
乳がんと告知されてから、毎日こちらのサイトで勉強させていただいています。
手術を1ケ月後に控えています。
ステージは1ですが、再発や転移を出来るだけ予防したいので、全摘でお願いしようと思っています。
主治医には同時再建を勧められています。
私としては、完治・治療第一に考えたく、同時再建が今後の治療の妨げになるのならば、再建は治療が落ち着いてからでも良いと思っています。
田澤先生のご意見を伺いたいのですが、同時再建した場合のデメリットは何でしょうか?
お忙しいとは思いますが、ご回答いただけたら幸いです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
ステージ1ということは(サブタイプによっては)「抗がん剤の可能性は残り」ますが、「術後照射の可能性は低い」と思います。
「同時再建した場合のデメリットは何でしょうか?」
⇒これは、「治療」と「今後の検診」の2つとなります。
 
治療
 抗がん剤は影響ありませんが、「術後照射」となった際に、「組織拡張器を半年
後にシリコンインプラントに入れ替え」した後にしか放射線がかけられないという問
題があります。
 その意味では「リンパ節転移が術前に予想される場合には、同時再建は控えた方
が良い」となります。
 ♯リンパ節転移の状況が「術後照射の適応」に関係してくるのです。
 
今後の検診
 局所再発を(やや)発見にくくします。
 もともと「全摘後の局所再発」は極めて低頻度となるため実際は殆ど問題ありません。
 その意味では、「進行した状態」では「やや考慮」します。