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左乳房乳癌 細胞針クラス5 と診断されました。

[管理番号:2008]
性別:女性
年齢:47歳
はじめまして。
触診、マンモで左乳房しこりが発見され、大学病院で細胞針検査クラス5と診断されました。
来週CTとMRの予定が入っています。
気になるのは左脇の下にもしこりがあり、初診の際に先生に超音波で見て頂いたのですが、リンパだね。
乳房腫瘤が癌なら転移の可能性はあります。
ただ、リンパなので針はさせませんと言われました。
私には副乳もあるのですが、転移ではなく良性の可能性はありませんか?可動性のあるしこりで腕を上げるとどこかへ行ってしまいます。
また、初診の先生は乳腺専門ではないらしく、CT、MRの結果で年明け7日に乳腺専門の別の先生に治療方針を聞いてくださいとの事でした。
もし、リンパへの転移であれば早くに治療しないと遠隔転移などリスクが高くなるのではと不安です。
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
大学病院の割には「乳腺専門でない医師が初診の診察や細胞診をしている」のですね?
大学病院には医師が沢山居る筈ですが?
「私には副乳もあるのですが、転移ではなく良性の可能性はありませんか?可動性のあるしこりで腕を上げるとどこかへ行ってしまいます」
⇒その「乳腺が専門ではない」医師が超音波して「リンパだね。転移の可能性はあります」とコメントしているところをみると
 「リンパ節」であることは間違いありません。
 しかも「触れる様なもの」であれば「転移性リンパ節である可能性」が高そうです。
 さすがに「副乳とリンパ節」を間違えることはないでしょう。
 
「もし、リンパへの転移であれば早くに治療しないと遠隔転移などリスクが高くなるのではと不安」
⇒不安な気持ちは解ります。
 「遠隔転移」の心配はありません。
 ただ、「可能な範囲」で早い治療が望ましいことは間違いありません。
 
 
 

 

質問者様から 【質問2】

早速のご回答ありがとうございます。
お伝え漏れしていましたが左乳房のしこりは1センチくらいで脇のしこりはもう少し大きいです。
その大きさでも進行性癌になるのですね。
来週のMRとCT結果次第なのかもしれませんが2ヶ月先の手術は許容範囲でしょうか?
もしくは遠隔転移が発見される可能性もあるでしょうか?重複する質問で申し訳ありません。
マイナスな事ばかり考えてしまい、睡眠障害をおこしている毎日です。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「左乳房のしこりは1センチくらいで脇のしこりはもう少し大きいです。その大きさでも進行性癌になるのですね。」
⇒その程度の大きさであれば「進行癌」ではありません。
 十分、「根治性がある」と思います。
 
「2ヶ月先の手術は許容範囲でしょうか?」
⇒大丈夫と思います。
(乳癌が増えている現状)2カ月以内の手術予定を入れる事ができない事情もあります。
 
「もしくは遠隔転移が発見される可能性もあるでしょうか?」
⇒それはありません。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

色々ご回答ありがとうございます。
左乳房腫瘤と転移性腋高リンパ節で相談させて頂いた者です。
乳腺専門医の先生からのCT画像の所見では今のところはステージ2a。
ただ、腫瘤の場合が乳頭のすぐ右下という場所の為全摘出と腋高リンパ節郭清の方針となりました。
少し、欲張りになったのか温存できないことは残念です。
私は喫煙者だったのですが、禁煙はじめて1週間ということもあり麻酔の関係で少し手術が延びました。
自業自得です。
先生がおっしゃるには、腫瘤の影が薄いわりにリンパ節転移がみられるのが珍しい。
それが気になるとの事でしたが、田澤先生はどのように考えられますでしょうか?
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
来月半ばであれば十分に早い手術だと思います。
まずは良かったです。
「腫瘤の影が薄いわりにリンパ節転移がみられるのが珍しい。それが気になるとの事でしたが、田澤先生はどのように考えられますでしょうか?」
⇒必要以上に気にするのは止めるべきです。
 「腫瘍の位置」(腋窩の傍や乳頭の傍)はリンパ節に到達し易い傾向があります。
 手術で取れるところなので心配ありません。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

三度目の質問になります。
先日、遠隔転移についてお聞きした者です。
今月中には手術の運びとなりそうですが、現時点ではリンパ節転移有のステージ2Aです。
暮れあたりから、脇の下が腫れているようで、時々冷やして眠ったりしています。
リンパ節の腫れも少し大きくなった気がします。
何でリンパ節の方が癌が増殖しやすいなどと見た事があります。
リンパ節の節外浸透やリンパ節同士の癒着など手術前にしてステージが上がっているのではと不安です。
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
手術まで間があると、つい「いろいろ考えてしまう」のは仕方が無い事だと思います
が、できるだけ気にしないように他のことで気を紛らわせることをお勧めします。

回答

「暮れあたりから、脇の下が腫れているようで、時々冷やして眠ったりしています。
リンパ節の腫れも少し大きくなった気がします。」
⇒「気にし過ぎ」だと思います。
 短期間では「目に見えて増大」することは通常はありません。
 
「リンパ節の方が癌が増殖しやすいなどと見た事があります。」
⇒正しい情報ではありません。
 
「リンパ節の節外浸透やリンパ節同士の癒着など手術前にしてステージが上がっているのではと不安です」
⇒心配ありません。
 考えても仕方がないことです。
 気分転換しましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問5】

左乳房癌、リンパ節転移ありで今月手術予定です。
先日、反対側の乳房を改めて念入りに
さわったら米粒ほどのしこりが触れました。
先月、CTとMR検査をした時は反対側については予防的手術はしないと言われてます。
良性なのでしようか?両胸とも癌発覚前から乳腺が引きつるような感じは生理前とかありました。
それとも、新しい癌なのか?
全身転移による転移なのか、手術前にして不安になります。
今のステージは2期と言われています。
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。
「先日、反対側の乳房を改めて念入りにさわったら米粒ほどのしこりが触れました。」
⇒術前検査をしている筈なので心配無いと思いますが…
 手術までに「担当医に確認しておくべき」です。
 
「良性なのでしようか?」
⇒上記のように
 状況的には「良性」と思いますが、「担当医に事前に確認が必要」です。
 
「両胸とも癌発覚前から乳腺が引きつるような感じは生理前とかありました。」
⇒「しこりとは無関係」です。
 
「全身転移による転移なのか」
⇒これは「絶対に無い」と断言できます。
●誰しも「術前には、逆側が気になってくる」ものです。担当医にだけは言って「エコーしてもらえば悩みは解決」します。
 
 

 

質問者様から 【質問6】

いつも迅速な回答ありがとうございます。
先日無事全摘手術とリンパ節郭清し術後も良好と思わます。
病理検査結果待ちの状態です
退院後、気付いたのですが、左胸「手術側」の下の肋骨の出っ張りが気になります。
明らかに右とは違っており、痛みとかはないです。
横になるとあまり変わらないようなので入院中には気づかれなかったのかと。
術後の家族説明では筋肉は切除していないと聞いています。
次回の受診までほおっておいて大丈夫でしょうか?
 

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。
「左胸「手術側」の下の肋骨の出っ張りが気になります。明らかに右とは違っており、痛みとかはない」「次回の受診までほおっておいて大丈夫でしょうか?」
⇒大丈夫です。
 もともとあった左右差に「乳房が無くなった」ので目立つようになったのです。
                                      
     
 
 

 

質問者様から 【質問7】

お忙しい中のご回答ありがとうございます。
何度か質問させていただいている者です。
先月手術が終わり、病理結果が出ました。
自分ではリンパ節の転移数と最終的な腫瘍の、
広がりが心配だったのですが
別なショックな事実で落ち込んでいます。
ホルモン受容陰性「2つとも」HER2は検査中。
リンパ節転移は4つだけど、一つはかなり小さいので3個と判断。
腫瘍は15mm
ステージ2aという結果でした。
またk60?
そんな感じの増殖率が80%と高く、再発率も高い癌のタイプといわれました。
田澤先生は腫瘍の大きさが予後を左右する武器であると以前見た記憶があるのですが、今から6ヶ月かけて抗がん剤治療を行います。
ステージばかり気にしていましたが、ホルモン受容陰性、増殖率が高いとなるとやはり再発率、生存率など余後は良くないでしょうか?
 

田澤先生から 【回答7】

こんにちは。田澤です。
「ホルモン受容陰性「2つとも」HER2は検査中。」
⇒これは、「HER2 2+でFISH中」ということだと思います。
 「FISH-」であれば、「トリプルネガティブ」となり、
 「FISH+」であれば、「HER2 type」となります。
 ○HER2 typeであれば、「抗HER2療法」となるので注意が必要です。
 
「k60?そんな感じの増殖率が80%と高く、再発率も高い癌のタイプといわれました。」
⇒そんな「馬鹿馬鹿しいコメント」は無視しましょう。
 Ki67=80%だからといって「再発率が高い」などというイメージは不要です。
「今から6ヶ月かけて抗がん剤治療を行います。」
⇒これは(トリプルネガティブとしての)「アンスラサイクリン+タキサン」だと思います。
 上記コメントのように、FISH+の場合には抗HER2療法へ変更』となるので、注意が必要です。
 
「ステージばかり気にしていましたが、ホルモン受容陰性、増殖率が高いとなると
やはり再発率、生存率など余後は良くないでしょうか?」
⇒そんなことはありません。
 そのサブタイプに応じた治療をすることで「乳癌の予後は良好」なのです。
 
 

 

質問者様から 【質問8】

1週間待たずの質問申し訳ありません。
病理結果が不安で質問した者です。
申し伝え漏れしていましたが、組織型はグレード3で充実線管癌です。
たとえ、ステージ2aでもリンパ節転移ありということを考えると再発率など予後が悪い条件が揃いすぎているように思い、癌告知以上に不安になっています。
それでも、
腫瘍の大きさ15㎜を信じて前向きにならねばと思うのですが。
また、充実線管癌は血行性
転移しやすいと見たことがあります。
すでに血管に微少転移があり、それを抗がん剤でたたく事が大事だとわかっているのですが、ネガティブになり、免疫を下げている次第です。
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答8】

こんにちは。田澤です。
「また、充実線管癌は血行性転移しやすいと見たことがあります。」
⇒また、ネットの情報ですか?
 全く馬鹿馬鹿しい情報です。
 組織型で「予後を云々」するのは、いい加減やめせんか?
 ○最近も「自分は硬癌だから…」みたいな方がいらっしゃいましたが…
 質問者のように、わざわざ自分にとって「嫌な情報」を探す事に何か意味があるのですか?
 
「すでに血管に微少転移があり」
⇒それは本当ですか?
 
 もしも、それが本当ならば、「無治療の方が全て再発する」ことになりますよ?
 実際の数字は、それを裏切っています。
 実際のところ、一番多くの割合を占めるのが「無治療でも再発しない群」なのです。
  
「それを抗がん剤でたたく事が大事だとわかっている」
⇒実際は
①無治療でも再発しない群
②治療することで再発を免れる群
③治療しても再発を免れない群
 以上の3群があるのです。
 質問者のいう「すでに血管に微小転移がなる」としたら、それは上記②と③を指す事になりますが 実際は①>>②+③ なのです。
 そのあたりを良く理解してください。
 
 ○ネットで調べるのが悪い事だとはいいませんが、全てを信じるのは如何なものでしょうか?