[管理番号:7710]
性別:女性
年齢:43歳
病名:乳頭線管がん
症状:
田澤先生 はじめまして。
7月に浸潤の乳頭線管ガンと診断され、手術可能とのことでしたので全
摘手術を受けました。
病理結果は以下の通りです。
腫瘍径24×22×21mm
in situ ca含む 70×57×24mm
核グレード2
組織学的グレードⅡ
ER 90% score3b
PgR10% score3a
HER2 score3 強陽性
ki67 58
リンパ管侵襲LY1
断端ー
リンパ節転移 1/3 SNB1/1 level10/2
pT2pN1M0 StageⅡB
センチネルリンパ節は2.1mmの転移でした。
主治医からはまずddAC療法を行い、その後ウィークリーパクリかドセタキセル、ハーセプチンの術後化学療法を勧められています。
1、この病理結果から抗がん剤治療は避けられないものでしょうか?
トリプルポジティブであることからHER2療法を受けるべきとは思うのですが、なかなか踏み切れません。
田澤先生でもやはり抗がん剤治療を勧めますか?
2、もともと頻脈があり、体力もあまりない方ですので、TCかと思いましたが、ACを勧められました。
これki67が58だったことからACを勧められているのでしょうか?
現在の病院では術後ki値を新たに出すことはせず、術前検査の数値を使うようです。
病理でもう一度見てもらった方がいいのでしょうか?
ウィークリーパクリ+ハーセプチンではダメなのでしょうか?
3、リンパへの転移が一つだったため放射線療法はしないと言われていますが大丈夫なのでしょうか?
ご回答頂けますと幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「1、この病理結果から抗がん剤治療は避けられないものでしょうか?」「田澤先生でもやはり抗がん剤治療を勧めますか?」
⇒当然です。
Trastuzumab+pertuzumab+抗がん剤(TCもしくはweekly PTXもしくはアンスラタキサン)
「TCかと思いましたが、ACを勧められました。」
⇒病理がどうこうではなく…
単純に「その病院のレジメン」なのでしょう。
「3、リンパへの転移が一つだったため放射線療法はしないと言われていますが大丈夫なのでしょうか?」
⇒大丈夫です。(4個以上でいいのです)