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治療方針

[管理番号:6901]
性別:女性
年齢:42歳
病名:乳癌
症状:

先生、毎日ご多忙の中、回答いただきありがとうございます。

このサイトを参考にされている他の方々同様、感謝の言葉しかありません。

質問させてください。

病理結果をそのまま記載します。

 
手術日:2018年9月(中旬)日
術式:左乳房全摘 センチネル 同時再建
種類:硬癌
臨床病期:T1b,N0,M0,Stage1
腫瘍径:9mm×8mm
乳管内伸展35mm×35mm comedo EIC(+プラス)
リンパ管侵襲:ly0
血管侵襲:v0
切除断端:陰性 深部断端:600?m
組織学的悪性度: 組織学的グレード1 核グレード2
ER:陽性  AllredPS(5)+IS(3)=TS8  95%
PgR:陽性  AllredPS(5)+IS(3)=TS8  90 %
HER2:陰性 Score0
Ki67 16.5% (110/666)
リンパ節転移:陽性 1/8 3mm
リンパ郭清はしていません。

術後補助療法:内分泌治療単独
タモキシフェン+リュープリン(期間は特に言われていません)を提案されました。

タモキシフェンは術前(8月(下旬)日)から服用しています。

服用することで生活に支障をきたすような副作用はなく飲み続けられそうです。

来年の4月にインプラントに入れ替え手術予定です。

質問1
リュープリンを追加するか迷っています。

40代の私でも追加することで再発率は下げることはできますか?
センチネルで1本転移していたことに不安もあり、治療を追加することが安心につながるのではないかと考えたりしています。

ですが、副作用が心配で迷っています。

質問2
一人目(現在5歳)を出産してから乳がん発覚まで流産を5回経験しています。

検査もしましたが、はっきりしたことはわからず恐らく年齢的な卵子の老化が原因のようでした。

最後の妊娠は今年の3月でした。

そんな経過からもう一人子供を産みたいという気持ちも捨てきれていません。

主治医には
「妊娠が再発率をあげるエビデンスはないが、ホルモン療法をすることで再発率を下げるエビデンスはある。

ホルモン療法を中断して妊活、妊娠することを夫婦でよく考えるように」と言われています。

田澤先生のお考えはQandAからホルモン療法を中断しての妊娠、出産そしてホルモン療法の再開と理解しています。

私の場合も当てはまりますか?

もし妊娠を望むのならタモキシフェンを中止して2ヶ月あけてからの妊活で良いのでしょうか?
タモキシフェン服用中止後1年は妊娠してはいけないということを看護師に言われ??状態です。

また仮に妊娠、出産できたとしてタモキシフェンの服用は出産後5年もしくは10年となりますか?

質問3
私の再発率はどのくらいなものか統計学的に数字は出ていますか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「質問1 リュープリンを追加するか迷っています。 40代の私でも追加することで再発率は下げることはできますか?」
⇒殆ど関係ない(上乗せはない)と思います。(SOFT試験の結果より)

「田澤先生のお考えはQandAからホルモン療法を中断しての妊娠、出産そしてホルモン療法の再開と理解しています。」「私の場合も当てはまりますか?」
⇒その通りです。

「もし妊娠を望むのならタモキシフェンを中止して2ヶ月あけてからの妊活で良いのでしょうか?」
⇒その通りです。

「タモキシフェン服用中止後1年は妊娠してはいけないということを看護師に言われ??状態です。」
⇒タモキシフェンが体内から無くなるのが「2か月」、抗がん剤は「3か月」というデータがあります。

「また仮に妊娠、出産できたとしてタモキシフェンの服用は出産後5年もしくは10年となりますか?」
⇒まずは5年ですね。(5年過ぎてから、その後のことは考えましょう)

「質問3 私の再発率はどのくらいなものか統計学的に数字は出ていますか?」
⇒New.Adjuvant.com」はメインテナンス中なので解りません。
 特にルミナールタイプでは、OncotypeDXをやることで判明します。(ご参考に)