[管理番号:5669]
性別:女性
年齢:69歳
田澤先生、はじめまして。
いつも詳しい説明をしていただいて感謝しております。
昨年3月右胸温存手術、5月放射線治療をしました。
アロマシンの副作用があり、薬の変更についてご相談お願いいたします。
・術前針検査
ER 99%
PgR 55%
HER2 (1+)陰性
Ki67 17%
・術後病理検査
浸潤性乳管がん(乳頭腺管ガン)
病理の大きさ 6×8mm
PT1b
PNO
センチネルリンパ節生検(-)
周囲断端(-)
脈管侵襲(-)
ルミナール型、ステージ1、遠隔転移なし、と聞いています。
今後の治療は主治医からガイドラインによるとアロマターゼ阻害剤を5年服用ですが最近はルミナール型は10年服用したほうが良いという傾向にあるから5年たった時に考えましょう。
と言われています。
5年がんばろうと思っていたのですが最近関節痛、起床時の手指のこわばりが出てきています。
症状が強い時、セレコックス、ムコスタを飲んでいますが多少軽減します。
再度主治医に相談しましたら「タモキシフエン」に変えようか」と言われました。
閉経後は
アロマターゼ阻害剤が有効と聞いておりましたので、寝込むほどの副作用ではなく、まだがんばれるかなと思い、そのままアロマシンを服用しております。
昨年8月の骨密度 ヤム比73%でした。
閉経後のタモキシフエンは子宮体癌のリスクもあると聞いています。
関節痛の痛みも結構ありますので自分で判断が難しいです。
・がまんしてアロマシンを後3年半飲んだほうが良いですか?
・アロマシンを減薬して飲んでいくこともできるでしょうか?
・アロマシン→タモキシフエンに変えてもらう。
・辛い状態が続けばホルモン治療やめる。やめれば再発リスクどのくらい上がりますか?
・もし、子宮体癌になった時、それは乳がんからの転移でしょうか?
それとも子宮の原発性のものでしょうか?
悩んでおります。
長文になりました。
先生 どうぞよろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「・がまんしてアロマシンを後3年半飲んだほうが良いですか?」
⇒一度休薬して「症状が改善」した後で、別のアロマターゼインヒビター(アリミデックス)へ変更して試してみましょう。
「・アロマシンを減薬して飲んでいくこともできるでしょうか?」
⇒あまり勧められません。
「・アロマシン→タモキシフエンに変えてもらう。」
⇒勿論…
それも方法ですが…
閉経後なので「タモキシフェンよりはフェアストン」の方がいいのでは?(同じ抗エストロゲンでも)
「・辛い状態が続けばホルモン治療やめる。」
⇒8mmだから…
変更してみても続くなら、止めてもいいとは思います。
「やめれば再発リスクどのくら い上がりますか?」
⇒5%程度
「・もし、子宮体癌になった時、それは乳がんからの転移でしょうか? それとも子宮の原発性のものでしょうか?」
⇒乳癌の子宮転移はありません。