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アポクリン癌の治療について

[管理番号:4586]
性別:女性
年齢:42歳
田澤先生、初めて質させていただきます。
よろしくお願い致します。
2月初めに左胸にしこりをみつけ、3月半ばに部分切除の手術を受けました。
昨日、病理結果の説明と今後の方針を聞いてきました。
病理結果は次の通りです。
・組織型 アポクリン癌
・しこりの大きさ 5mm
・ホルモン受容体の有無 無
・HER2タンパクの発現の有無 0
・核異型度 2
・切除断端 -
・脈管侵襲 +
・ki67 30%
・リンパ節は、術前の説明で「術前の超音波検査針生検やMRIの結果をふまえ、強くは勧めないが希望するのであれば調べましょう」との事でしたので調べていません。
今後の治療としては、局所については放射線治療を受ける事になっています。
全身については、トリプルネガティブではあるけれどアポクリン癌であり、腫瘍径が5mmなので抗ガン剤治療を行うまでもないとの説明で無治療となります。
主治医の説明を聞き納得はしたものの、無治療となる事にはやはり不安を感じてしまいます。
脈管侵襲が+とki67が30%である事が気になってしまうのですが、「アポクリン癌で腫瘍径が5mm」という事が無治療という方針を決める一番のポイントという解釈で良いのでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
トリプルネガティブでは5mm以下では無治療です(NCCNガイドライン)
「「アポクリン癌で腫瘍径が5mm」という事が無治療という方針を決める一番のポイントという解釈で良いのでしょうか?」
⇒正確に言えば…
 アポクリン癌でなくても「どのような組織型であれ」5mm以下は無治療なのです。