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OneTeam コメント

江戸川病院乳腺センター長 田澤篤 さん 184件

江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2020-08-23 07:17:01  スレッド 「Q&Aに関すること」 【メンテナンス中です。】

さすが、Missyさん!
私の本音を代弁してくれています。
「腋窩再発は術者を選ぶ」これは間違いありません。
後悔しないように「手術申し込みメール」をと、言いたい私の気持ちを代弁してくれていますね。


江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2020-08-23 07:12:53  スレッド 「Q&Aに関すること」 【メンテナンス中です。】

8806さんは(幸いにも)確定診断までいってよかったです。
ただ、(おっしゃるように)11mmのしこりで上手く採れないとは何とも心許ない。
それで「5mmのしこりを(自信がないから)経過観察にしとこう」となるのでしょう。
そして、そんな医師(を守る)ために「小さなものは経過観察というガイドライン?」なるものが存在しているのかな???


江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2020-08-23 07:07:46  スレッド 「Q&Aに関すること」 【メンテナンス中です。】

「医療業界は狭い世界。 君の主治医とも繋がってる。 今の病院で頑張って」
⇒この方がどちらにお住まいか(勿論)知りませんが…(「遠方でも」というコメントから「東京ではない」ことは間違いないようです)
地方の場合には、「県内の病院が全て「同門」ということは十分にありえる」話です。
例えば、宮城県は隣県も含めて(私の出身大学である)東〇大学出身者で固められていました。
どこかの病院からの紹介状を見ても(内心)『あー、あの先生か』と(先輩、後輩さまざまでしたが)全員顔を知っている仲でした。
(当時は)敢えて、関係性を悪くするようなことをいうよりも「何とか」丸く収めるように話をもっていった気がします。
言い訳のようですが、同門では考え方の違いはあまりなかったように思います。
東〇公〇病院は(乳腺外科の世界では)トップにいたので、(どちらかというと)「あそこで、よく聴いてきた方がいいよ」と、むしろ(医師側から)送り出されていたようにも記憶しています。




江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2020-08-23 06:50:53  スレッド 「Q&Aに関すること」 【メンテナンス中です。】

その通り、必要なのはvisionです。
経験的に「効果があれば、この抗がん剤で3か月頑張れば改善する」だらか3か月頑張りましょう。
人が頑張れるのは、そういうvisionだと思います。(勿論、全ての人で上手く行くわけではありませが)
ホルモン陽性だと、抗がん剤でCR⇒palbociclib+ホルモン療法 HER2陽性だと、抗がん剤でCR⇒trastuzumab+pertuzumabみたいに「解りやすい」第2ステップがあるのですが、TNの場合には(残念ながら)それがありません。
抗がん剤でCR⇒休薬が第2ステップとなります。


江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2020-08-19 06:27:34  スレッド 「Q&Aに関すること」 【メンテナンス中です。】

「トリプルネガティブ2」を回答していて…
この方の長い経過は59658600(今回の)トリプルネガティブ2で(読むのは大変ですが)ご確認ください。
(概略すると)

右外科的生検で乳癌の診断となるが、追加治療の提案無いため転院(転院先で追加切除せず、センチネルリンパ節生検+温存乳房照射を行う)

非浸潤癌にて全摘+同時再建

局所再発にて全摘+同時再建
術後病理で浸潤癌がみつかり(トリプルネガティブなので)術後抗がん剤が適応なのに「無治療?」もしくは「経口抗がん剤(カペシタビンのこと?もしくはUFT?)を勧められている。

長ーい経過ですが、要約すれば上記となります。
★一番のポイントは初回の『右外科的生検で乳癌の診断となるが、追加治療の提案無いため転院(転院先で追加切除せず』だと思います。
最初の病院での『外科的生検⇒術後無治療の提案』は、あまりに『乳癌手術のブログ 2020/8/9 夢の波間』のA医師の診療に似ていますが、結局その「外科的生検」で取りきれていなかった⇒局所再発(癌を育ててしまった)という結果となっています。
私は、同様なケースでA医師から紹介(患者さん自ら転院希望)された患者さんを追加手術して、(結果、術後病理で)「癌の残存」を経験しているので、そのリスクを(身をもって)体感しています。
『あの時ああしていたら…』そんなことの無いように願います。




江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2020-08-13 14:08:32  スレッド 「Q&Aに関すること」 【メンテナンス中です。】

今日はQA『8804 「鎖骨上、胸骨傍、縦隔リンパ節」再発』を回答していました。

そして、たまらず「あるあるQ」の71に掲載しました。

QAを回答しているうちに、「あるあるQ」まで進むのは、それだけ私が「熱く」なっているからです。

ここで、今日の(掲示板の)お題です。

8804 「鎖骨上、胸骨傍、縦隔リンパ節」再発』を参考にして、リンパ節再発の治療にビジョンは必要か?』という題でご意見お待ちしています。




江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2020-08-11 06:56:55  掲示板 2020年8月11日(火)

Q&A 2020年08月08日2 非浸潤がん 管理番号8253 石灰化の回答6に相当」を回答していて…

今回は「QAに対して」スレのモデルケースです。
まともに「管理番号〇〇番に対してどう思いますか?}だと、かつて「あおっち」さんが指摘されていたように、「そんなつもりでQAしたわけではなかった」という方の取って不本意となってしまいそうです。
ただ、「一般論」として意見を交わすことは有意義だと思うのです。
なので、8253を参考にしつつ、質問者に対して意見をいうのではなく、
あくまで、そのような診療に対して「どう思うか?」
たとえば「非浸潤癌なのに (将来的な)遠隔転移再発のリスクを強調されて(リスクベネフィットを無視した)タモキシフェン処方は如何なものか?」など。




江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2020-08-10 09:40:09  掲示板 2020年8月10日(月)

今、QA回答していて…
Q&A 2020年08月07日1 血腫として出現したしこり(⇒題名は「抗がん剤の副作用」に勝手ながら改名しました

質問者はFECx3⇒DTXx3をしている。
その中で「息切れ」を訴えたら、主治医は「心毒性」と回答したようです。
この「心毒性」が(おそらく)質問者に「心臓が悪くなっているのでは?」という潜在的な恐怖体験となり現在も「不要な心配」をしています。

ここで問題なのは、薬剤の正しい知識です。
ここでいう「正しい知識」とは、薬剤師が言うものとは「少々」異なります。
薬剤の添付文章には「何でも書いてあります」それら「全て」を事務的に説明するのは彼らの仕事であり、それを全く否定はしません。

★ここでいう「正しい知識」とは、実際に患者さんが「この回数で、この症状が起きた時に(頻度的に)考えるべき事」を言います。
まさに、これは(実際に多くの患者さんに起こる症状を見ているからこそ)得られる「活きた知識」です。
anthracyclineを3回行っただけで「心毒性の話をする」のは経験不足と言わなければいけません。

(私の推測ですが)
その医師はanthracyclineの生涯投与量の概念は(まさか)知っているとは思うけど、経験的に結びつかないのでしょう。
それよりもDTXによる浮腫による「息切れ」は圧倒的に高頻度なのです。

皆さん、想像してみてください。
「浮腫みが原因だから、半年くらいすればすっかりよくなりますよ。」と言われるのと、(anthracyclineによる)「心臓にダメージがあって息切れがあると思うけど副作用だから仕方がないよ。」と言われるのでは、ずいぶん違いますよね?

★これを書いていて、改変した乳プラには「抗がん剤による副作用」をきっちり入れるようにしますね。(もしも、私が忘れていたら指摘してください。)




江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2020-08-07 08:29:02  掲示板 2020年8月7日(金)

〇 掲示板改変

 私の頭の中では、これに最も興味があります。

 皆さん、どうですか?

 Key wordは「混ざらないようにする」では? 乳癌の治療も「局所」と「全身」を分けるようにね。

 「one teamの皆さんの交流の連絡専用」も、ありだと思うし、「あのQAについて」みたいなものがあると、皆さんからの「あのQAの回答、ちょっと何よ!酷いんじゃない。ぷんぷん」みたいなものがあれば、(それに対して)私が説明(釈明)することで、よりよい乳プラになっていくかもしれません。

 掲示板の最大の利点は「双方向」であること。それを最大限に生かすアイディア。皆さんの中にきっとある筈です。


江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2020-08-06 07:03:12  掲示板 2020年8月6日(木)

みなさん。こんにちは。
今日は、こちらから失礼します。

今朝もQAの回答していましたが、意見(あくまでも「私見」です)を書きたくなりました。
忌憚(ワープロって便利ですね。書ける人っています?)のないご意見をおまちしております。

2020年08月04日3 『術前に抗がん剤をすることで(冒頭に記載したような)結果として不完全な手術となり、局所再発のリスクを高めるとしたら…』を回答していて…

術前抗がん剤に潜むリスク(局所再発)を私が強調しすぎだと思いますか?
江戸川病院に来るまでなら、「そこまで心配するー?」と私自身思っていたかもしれません。(それくらい、腋窩リンパ節再発は珍しいことでした)
ただ、そのQAにも記載したように非常に目立つのです。
コラムなどによる効果だと思うし、(当院で手術したことが)「terning pointだった。」と感じることもしばしばあります。
腋窩鎖骨下再発の手術って、やったことがある乳腺外科医って本当に少ないと思うし、(私に課せられた)使命とさえ最近は(少しだけ)思ったりしています。
腋窩鎖骨下再発が増えているのか?(それとも)プラザのおかげで集まっているだけなのか?(おそらく、その両方)だとは思いますが、増えているとしたら「術前抗がん剤と、(それに伴う)郭清レベルの低下」があると思っています。
リンパ節転移があると、『転移があるから、術前に抗がん剤しましょう』という医師は、郭清手技そのものが不完全となり、(術前抗がん剤で)たまたま転移消失していればいいけれど、(その後に行う下手な郭清手技で)残存を許してしまい、それが(後の)腋窩再発に繋がっているのでは?
そして、それらの医師は腋窩再発した際に患者さんに『再発では手術はできません。(無駄と言うよりは、そんな手術したこともありません)』再発には抗がん剤しかありません。ということになるのです。
これって、考えるととても恐ろしいことだと思いませんか?
その医師がきちんと手術していれば再発無で過ごしていた患者さんの運命が捻じ曲げられているわけです。