1.ドレーンを入れない手術
ドレーンを入れない手術(言い換えれば)出血の無い手術
Q 何故、乳癌の手術でドレーンを入れるのか?
A 以下が起こった際に、それ(血液やリンパ液)を外へ出すためです。
①出血
剥離範囲が広く(全摘の場合) 血流も豊富であるため
②リンパ漏(リンパ液の漏れ)
腋窩はリンパ網が発達しており、それが漏れて貯留しやすいため
出血の無い手術
これが鍵となります。
このように、血管から外す際に、最小限の血管で確実に処理
◎ 癌の手術の基本
1.とにかく需要なのは「癌を取り切ること」です。
そこで重要となるのが、「綺麗な視野の確保」と、 「集中力の維持」です。
出血しながらの手術は「そもそも」その血液で視野が妨げられ、「視野を綺麗に」保てないがために、(例えば癌が大胸筋に浸潤を疑った場合、そこをクリアーに認識しながらの切除)を著しく損なう
また、出血は「手術時間のダラダラした長さ」に直結し、それは「集中力を失った」誤った手術と言えます。
◎手術とは、全てのスタッフが術野から目を外さずに「可能な限り」短時間で集中したものであるべきなのです。
因みに通常の手術時間(例えば温存+センチネルリンパ節生検だと、1時間半位?)だとすれば、私の最近の平均値は「50分前後」となっています。
2.損傷を最小限とすること
これこそ私が「ドレーンを入れなくなった(実に11年以上となります)」理由となります。
「癌を取り除く」ために、(必要最小限の)血管をきちんと処理し、最短距離で切除すれば「出血もリンパ漏れもなく」そのために必要となる「ドレーン」の登場はありません。
◎損傷が最小限=ドレーンが不要 なのです。
ドレーンを入れない利点
① 疼痛が少ない=リハビリが進む
ドレーンが入った状態で腕を動かそうとすると「ドレーンの先端が触れることによる痛み」と「ドレーンの皮膚固定部の痛み」があるためリハビリが進まないのです。
② 入院期間が短い
論より証拠!
この術式でドレーンが入っていると1週間以上は抜けないでしょうが…
ドレーンが無いと、翌日にここまで上がり





