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22年後の再発(?)について

[管理番号:13006]
性別:女性
年齢:49
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2025年08月22日

初めて質問させていただきます。
現在49歳、健診で右胸に1cmの癌が見つかりました。
ER、PgR+
HER2 2+ FISHで増幅なし
Ki67 31.8%

私は22年前の27歳の時に今回と同じ右乳房の癌を部分切除しています。
その時はホルモンマイナス、HER2が3+、腫瘍径2.8cmでリンパ郭清し、放射線と抗がん剤治療をしています。
同側2回目ということで放射線はできず9月に全摘予定です。

質問なのですが、これは22年を経て再発した癌ということですか?それとも全く新しくできたものなのでしょうか?
主治医の先生は、サブタイプは時間で変わるので何とも言えず再発か新生か分からない、22年も経ってるので新生ということにしておく、とおっしゃっていました。
今回の癌が本来新生か再発かによって、治療方針などに変わりはないのでしょうか?

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

22年も経ってるので新生ということにしておく、とおっしゃっていました。
→これが正解
つまり、(残存していた癌が大きくなったのではなく)残存している乳腺に新たに癌が発生と考えるべきです。(10年くらいが境界となります)

今回の癌が本来新生か再発かによって、治療方針などに変わりはないのでしょうか?
→「新規癌なのか?(乳房内)再発なのか?」は実は全く関係ありません。

そうではなく「前治療に何をしたのか?」が大きく影響します。

質問者の場合には22年前(2003)だから、その当時はHER2 positiveでもtrastuzuambは
補助療法としては使用できませんでした(trastuzumabの術後補助療法への適応拡大は2008です)
ということは、(当時の標準治療である)anthracycline followed by taxaneだったと推測します。(TC療法は更に後なので当時はanthracycline必須の時代と言えます)

つまり「新規」であれ、「再発」であれ、よほどのことが無い限りanthracyclineは使用しないし、taxaneもすでに使用しているはず(おそらくdocetaxel)なので、今回はルミナールタイプなので(よほどの抗がん剤好きではない限り)ホルモン療法を推奨するはずです。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/9/13
***

  

質問者様から 【質問2】

術後の治療方針について
性別:女性
年齢:49
病名:
症状:
投稿日:2025年09月24日

先日は分かりやすくご回答いただきありがとうございました。
2回目の乳がんについて右乳房全摘手術を終えて、病理検査の結果を待っています。
田澤先生の先日のご回答で、「taxaneは前回すでに使用しているはずなので、よほどの抗がん剤好きでない限りホルモン療法を推奨するはず」とあり、主治医の先生は「病理検査の結果にもよるが最低限ホルモン療法はした方がいい」とのことでした。
ただ、こちらのQ&Aはじめ体験談ではわたしと同じようなホルモン+、ki67が30前後で抗がん剤とホルモン療法を併用されている方がいらっしゃるので、自分は本当に抗がん剤をしなくていいのか不安になります。
前回罹患の時に使用した抗がん剤は、点滴ではなく経口の錠剤ということしか記憶にありませんが、抗がん剤というのは一生のうちの同じ病気2回目には一般的には使用しない方がいいものなのでしょうか?
とりとめのない質問で申し訳ありません。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

前回罹患の時に使用した抗がん剤は、点滴ではなく経口の錠剤ということしか記憶にありません
→これは確認した方がいいですね。

もしもanthracyclineをしていないのであれば、OncotypeDXをしてRSによってはanthracyclineやTCの適応となります。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/10/9
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