[管理番号:12312]
性別:女性
年齢:27
病名:右側 乳がん
症状:ルミナルA
浸潤ガン
しこり2.5cm(最大径6cm)
核グレード2
エストロゲン、プロゲステロン +
HER2陰性 DISH増幅なし
Ly - V -
投稿日:2024年12月18日
今年6月に乳がん宣告+検査を色々と行い、10月に右胸全摘手術を行いました。(こちらの事情で7月手術予定が延期になってしまった)
術前エコーでリンパに転移が見つかり(生検あり)、個数は関係なく年齢が若いからということで術後は抗がん剤治療(AC,ドセタキセル)となりました。
術後の病理でリンパに6つ転移があったので、放射線治療も追加になりました。
最初はリンパの個数に関係なく抗がん剤ということに疑問を持ちましたが、リンパ転移の数で納得しました。11月からまずはACが始まりました。
ところが、ACを2度終えたところで背中の痛みがあり、追加検査を行ったところ背骨への転移(1.3cm)、肺への転移(8mm)が見つかりました。
術前検査で背骨への影は確認されていましたが、初発であり、原発の腫瘍の大きさと影の特徴的に転移ではないとされていました。自覚症状もなかったため、納得していました。
肺はまったく影がうつりませんでした。
急遽ACも放射線治療も中止になり
ホルモン薬と阻害剤の服用が始まりました。
突然ステージ4となり、動揺しています。
いつも先生のコラムやQ&Aを拝見しており、先生が行なっていらっしゃる遠隔転移の場合の治療を希望しましたが、ルミナルAは抗がん剤が効かないからCCRは奇跡が起こらない限りないと思う。効かない抗がん剤期間に癌が大きくなるより、ホルモン薬で現状維持の方がいいのでは?と断られてしまいました。
(ルミナルBであれば抗がん剤が効くから、やれたかもしれない、とも言われました)
もしルミナルAは抗がん剤が効かないということが本当なのであれば、私がACを2度行ったのはなんだったのだろうと思います。
質問させてください。
Q 先生がコラムで紹介されているルミナルタイプの方の遠隔転移事例は、みなさんルミナルBなのでしょうか。
Q 臓器への転移は、腫瘍が消えたという情報を目にしますが、骨への転移も同様に画像で目に見えなくなることがあるのでしょうか。
Q 主治医の言うようにルミナルAは抗がん剤が効かないのでしょうか。
Q 先生がCCRを目指してルミナルタイプの方に行っている治療のように、抗がん剤からホルモン薬へ移行とした場合、主治医の言うように、使用した抗がん剤が効かなかったらその期間で癌が大きくなる可能性もありますか?
Q AC2回の投与で、副作用がまったく出ませんでした。脱毛もパラパラ抜ける程度です。先生のご経験上、副作用が全く出ない方はいらっしゃいますか?副作用がない=効いていないと関連しますか?
以上となります。
失礼な質問がありましたら申し訳ございません。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
もしルミナルAは抗がん剤が効かないということが本当なのであれば、私がACを2度行ったのはなんだったのだろうと思います。
⇒非常に正しい点を撞いています。
「ルミナールタイプ(Aに絞ったとしても)に抗癌剤が効かない」という考え方が「そもそも」誤っています。
主治医は、頭でっかちに判断していますが、私のように実際にルミナールタイプ「転移再発乳癌」への抗癌剤⇒CDK4/6阻害剤+ホルモン療法 によるcCR継続という「成功体験」を持っている者からすれば、それは「経験不足」もしくは「頭でっかちに、効く筈はない。もしも効くとしても、それが持続するわけでは無い=何をやっても同じ」という固定観念から離れられていないだけです。
今週のコラムで、具体例を挙げますので参考にしてみてください。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/1/2
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