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非浸潤性乳管癌

[管理番号:12165]
性別:女性
年齢:43歳
病名:非浸潤性乳管癌 グレード2 ルミナルA
症状:ときたま左胸に痛みがあった。
投稿日:2024年10月28日

初めまして。
フランス在住、不妊治療中の43歳、10月にエコグラフィーの定期健診で左胸に乳がんが見つかりました。

10月(中旬)日、バイオプシ検査?     
     左胸に非浸潤性乳管癌、グレード2、9,5mm
     ルミナルA、ER陽性95%、PR陽性75%、HER2陰性、Ki67 10%
10月(下旬)日 MRI検査
 転移見られず。サイズ10,5mm

11月(中旬)日 左胸の部分切除手術 + センチネルリンパ節生検予定(日帰り手術)

手術担当医から「術後は放射線治療、ホルモン治療最低18ヶ月」と言われています。

通常なら意義を唱えませんが、困ったことに不妊治療中です。
?凍結胚(41歳9ヶ月時に採卵)を2つ持っていますが、?現在フランスの法律で、胚を戻す年齢は女性が45歳の誕生日を迎える前、と決められています。

手術から私が45歳になるまでの時間は23ヶ月半。

凍結胚を体内へ戻す作業に最低3週間、生理がくるタイミングを鑑みれば 1月
 →18ヶ月をホルモン治療 + 2ヶ月は薬が抜けるのを待つ = 20ヶ月
  →残り2ヶ月半(10週間)の間に手術、6週間のインターバル、放射線治療3週
間、放射線治療からホルモン治療へのインター  バルは1週間でOK???

つまり医師から言われた治療を受けると、凍結胚を戻すこと、フランスでの不妊治療継続を諦めることになります。

もちろん術後の病理検査の結果が大事で、それ次第で術後の治療方針が決められるのは理解できます。

ただ私がリスクを考慮した上で、ホルモン治療の前に不妊治療を優先させることは不可能なのでしょうか? 情状酌量の余地もないのでしょうか?

術後、もしホルモン治療より先に不妊治療を優先させられる道があり、それがフランスで許可が下りないのであれば、日本に戻ることも考えています。?43歳ー44歳と年齢も年齢なので1年間限定で不妊治療に挑戦したいと。

長くなりましたが田澤先生にお聞きしたいこと。
それはバイオプシ検査の結果が前提になってしまいますが、術後、ホルモン治療の前に不妊治療を優先することは不可能なのでしょうか?

お忙しい中、申し訳ありませんがよろしくお願いします。
自分が納得いくまで調べたいのです。魂が死んでしまうのです。
何卒よろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

それにしても「お国変わらば…」ですね。(理由は以下)

理由①
非浸潤性乳管癌、グレード2、9,5mm
ルミナルA、ER陽性95%、PR陽性75%、HER2陰性、Ki67 10%

⇒まず「非浸潤癌」では(ER,PgRは保険適応ですが)日本では「HER2、Ki67は保険適応外です。(浸潤癌でのみ適応)」

理由②
手術担当医から「術後は放射線治療、ホルモン治療最低18ヶ月」と言われています。
⇒(日本でも非浸潤癌でもホルモン療法勧める医師はいますが… どうかと思いますが…)私なら「一瞬の迷いもなく」薬物療法はしません。(抗癌剤は適応外だしホルモン療法は不要)

と、いうことで以下のことは当然のこととなります。(悩む必要などありません)

ただ私がリスクを考慮した上で、ホルモン治療の前に不妊治療を優先させることは不可能なのでしょうか? 情状酌量の余地もないのでしょうか?
⇒ホルモン療法は不要です。(そこにリスクなど全く存在しません)

術後、もしホルモン治療より先に不妊治療を優先させられる道があり、それがフランスで許可が下りないのであれば、日本に戻ることも考えています。
⇒是非、日本に戻りましょう。

長くなりましたが田澤先生にお聞きしたいこと。
それはバイオプシ検査の結果が前提になってしまいますが、術後、ホルモン治療の前に不妊治療を優先することは不可能なのでしょうか?

⇒「不可能」どころか「是非、無駄なホルモン療法などやらずに」不妊治療を後悔のないようにすべきです。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2024/11/12
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