[管理番号:11821]
性別:女性
年齢:40
病名:
症状:
投稿日:2024年05月28日
田澤先生、乳がんの疑いになってから拝読させて頂いてます。
乳がんの診断で非浸潤乳がんの疑いと言われましたが、下記の感じですと浸潤乳がんの方が強いのでしょうか?
田澤先生ですとどう見解しますか?
素人で分からなくてすみませんがよろしくお願いします。
小型乳管内で核の腫大した上皮が充実性に増殖しており、一部で管状配列がうかがわれます。核異型は比較的軽度ですが、クロマチンが軽度増量しており、小型核小体が散見されます。乳管内増殖性病変で、DISCやLCIS、乳管過形成が鑑別となります。
免疫染色の結果、増生上皮はp63(+)細胞に覆われた乳管内に見られ、CK5/6(-)です。ERは乳管内に見られる増生細胞のほとんどで陽性ですが、間質や脂肪識内にもER(+)細胞が孤在性に散見されます。HE染色標本を見返すと、それらの細胞は核が腫大し、核偏在傾向です。E-cadherinは弱陽性の細胞も見られますが、染色性のはっきりしない細胞が多くみられます。癌で、当初乳管内癌を考えましたが、間質にみられるER(+)細胞が浸潤癌の可能性があります。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
乳がんの診断で非浸潤乳がんの疑いと言われましたが、下記の感じですと浸潤乳がんの方が強いのでしょうか?
⇒病理レポートを見る限り…
(最終的の病理診断では)「乳管内癌成分有意の浸潤性乳管癌」となりそうです。
♯1 上記記載は乳癌取り扱い規約第18版で、初めて導入された。
♯2 「乳管内癌成分有意」の病変だとは思いますが、手術病理全体でその浸潤径が1mm以下(微小浸潤)となるかは無論不明です。(浸潤径が2mm, 3mmなどでpT1aとなる可能性もあるということ)
流石にpT1a以下だとは思います。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/6/10
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