[管理番号:11732]
性別:女性
年齢:48
病名:右乳がん
症状:
投稿日:2024年04月12日
この度右乳がんと診断されました。診断内容は以下になります。
〈術前診断 ステージⅠ〉
・大きさ 7.5mm
・リンパ節(-)
・他臓器(-)
〈サブタイプ ルミナルAタイプ〉
・ER 100%
・PgR 70%
・HER2 1+
・MIB-1 10%
また造影MRI画像では、乳腺全体が白く写り画像から、がんの広がりはわからないとのことです。
部分切除(傷は4~5センチ)か、全摘同時再建(傷跡が目立たない)にするかを悩んでいます。
もし局所再発した場合の手術はそれぞれどのようになるのか質問した所、そんな先の事を考えてたら診察時間が終わるからと言われて話しが途切れ、手術日の予約をして帰宅しました。
質問1.部分切除後放射線治療と全摘同時再建で何を決め手にして選択すれば良いのか悩んでいます。
それぞれの長所と短所を教えていただけますでしょうか?
質問2.もし局所再発した場合、どちらを選択しても手術後再建は可能でしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
質問1.部分切除後放射線治療と全摘同時再建で何を決め手にして選択すれば良いのか悩んでいます。
それぞれの長所と短所を教えていただけますでしょうか?
⇒
1.乳房内再発率 部分切除(放射線照射しても10年で5%程度)/ 全摘(0%)
2.遠隔転移再発率 部分切除=全切除
3.見た目の満足度は個人の好みで優劣はないでしょう。
質問2.もし局所再発した場合、どちらを選択しても手術後再建は可能でしょうか。
⇒全摘の場合には乳房内再発は無いので部分切除だけに話を絞ると…
術後放射線照射をしているので「皮膚が伸びない」ということで再建術式がかぎられてきます。(それは形成外科医に直接聞いてみましょう)
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/4/22
***
質問者様から 【質問2】
術後の病理検査と治療方針
性別:女性
年齢:48歳
病名:
症状:
投稿日:2024年06月08日
先日はご回答をいただき、ありがとうございました。
部分切除手術を受け、術後病理検査結果がでました。
浸潤性乳管癌 硬癌
切除断端 陰性
リンパ管侵襲 無
静脈侵襲 無
波及度 乳腺、脂肪
核、組織の異型度
グレード1
浸潤癌の部分
0、8×0、6×1センチ
リンパ節転移なし
ホルモン感受性
ER100% PgR50%
HER2蛋白の発現 無 1+
ki-67 7%
病期 pT1bN0M0
ステージ1
以上になります。
今後の治療は放射線治療の後、ホルモン療法5から10年
放射線治療は16回+ブースト照射5回かな?というお話でした。
加入している医療保険は、回数が16回又は、回数に関係なく総量50グレイ以上じゃないと下りなくて、16回+ブースト照射5回は総量50グレイになるかを尋ねた所、ならないので放射線科の先生と相談して決めて下さいと言われました。
最後に、ブースト照射5回は、やってもやらなくてもあまり変わらないと思いますが…と仰っていました。
医療保険が下りる内容の放射線治療を希望するかを悩んでいます。
質問1、私の場合、田澤先生は放射線治療何回で何グレイが適切な治療だと思われますか?またブースト照射は必要だと思われますか?
質問2、現在48歳閉経前、定期的に月経があります。ホルモン療法はどのお薬が適切でしょうか?
質問3、他に必要な治療があれば、ご意見をお聞かせください。(部分再発、遠隔転移の可能性を下げる為に少しでも期待できるものがあれば知りたいです)
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
質問1、私の場合、田澤先生は放射線治療何回で何グレイが適切な治療だと思われますか?
⇒その施設の通常照射でいいでしょう。(施設によって異なります)
またブースト照射は必要だと思われますか?
⇒断端陰性なのだから、「ブースト照射する理由」がありませんよ。
質問2、現在48歳閉経前、定期的に月経があります。ホルモン療法はどのお薬が適切でしょうか?
⇒tamoxifenです。
質問3、他に必要な治療があれば、ご意見をお聞かせください。(部分再発、遠隔転移の可能性を下げる為に少しでも期待できるものがあれば知りたいです)
⇒ありません。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/6/17
***
質問者様から 【質問3】
タモキシフェンと肝機能
性別:女性
年齢:48歳
病名:
症状:
投稿日:2025年10月17日
1年前に相談させていただいています。
その後、放射線は25回+ブーストを終えてタモキシフェンの服用を始めて1年経過しました。
生理は周期が不安定ですが排卵した生理が続いてます(基礎体温を計測しています)
術後1年6ヶ月の検査をし、血液検査の結果が出ました。
AST 71
ALT 131
γ-GTP18
と基準値より高くなっていました。
実は8月に健康診断を受けた血液検査の結果は、
AST 59
ALT 61
γ-GT 13
で「要精密検査」という結果の為、近隣のクリニックを受診した所、タモキシフェンの影響が考えられます。まだ休薬する程ではないので、今度の乳腺の経過観察の時に相談してみて下さいと言われました。
2ヶ月後に更に肝機能の数値が上がり、気が滅入っています。
診察まで2週間ありますので、田澤先生のご意見をお聞かせいただけますと幸いです。
質問1
田澤先生は、肝機能数値が3桁になると休薬というお考えだと思いますが、ALTのみ3桁でも休薬をご提案されますか?
質問2
肝機能を上げる為に、休薬期間の目安を教えていただけますか?
質問3
肝機能数値が上昇しても、タモキシフェン、又はタモキシフェンに替わるお薬を飲み
続ける事はできないのでしょうか?
他の副作用は、生理周期が不安定のみです。
質問4
休薬期間が長い程、再発率は上がってしまいますか?
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
質問1
田澤先生は、肝機能数値が3桁になると休薬というお考えだと思いますが、ALTのみ3桁でも休薬をご提案されますか?
→提案します。
質問2
肝機能を上げる為に、休薬期間の目安を教えていただけますか?
→3か月
質問3
肝機能数値が上昇しても、タモキシフェン、又はタモキシフェンに替わるお薬を飲み続ける事はできないのでしょうか?
他の副作用は、生理周期が不安定のみです。
→術後補助療法は、常にその有害事象とのバランスで決めるべきであり「無理やり継続」はご法度です。
質問4
休薬期間が長い程、再発率は上がってしまいますか?
→数字にするほどではないでしょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/11/3
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