[管理番号:11494]
性別:女性
年齢:40
病名:
症状:
投稿日:2023年12月13日
はじめまして。
田澤先生のQ&Aでたくさん学ばせていただいております。
大きな病院にうつり本格的に今後治療を始めるのですが、かなり混みあっており初診まで1ヶ月半待つことになり、不安でいっぱいです…。
私の病理検査結果(下記)により、標準治療はどのようなものになるか、田澤先生の御意見を伺いたいです。
所見:中等度-高度核異型を示す腫瘍細胞が腺維性間室を背景に小胞巣状、索状に浸潤増殖する浸潤性乳管癌(非特殊型)を認めます。
ER(+)(j-score 3b)(90%)
PgR(+)(j-score 3a)(40%)
HER2(-)(score 1+)
ki67labeling index 80%
ルミナールB(HER2-)タイプなのかと思っておりますが、標準治療はどのようになると思われますでしょうか?
また、組織型?としては充実腺管癌というものでしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
ルミナールB(HER2-)タイプなのかと思っておりますが、標準治療はどのようになると思われますでしょうか?
⇒手術後にOncotyepDXを勧めます。
また、組織型?としては充実腺管癌というものでしょうか?
⇒invasive ductal carcinoma non specific typeこれは「scirrhous type」「tubule forming type」「solid type(質問者のいう充実腺管癌は今ではコレのこと)」の3タイプありますが、その分類はしていないようです。(いずれ術後病理で判明します)
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/12/21
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質問者様から 【質問2】
トリプルポジティブ術後補助療法と予後
性別:女性
年齢:40
病名:
症状:
投稿日:2024年05月14日
田澤先生のコラムやQ&Aでいつも勉強させていただいてます。
ありがとうございます!
右胸全摘手術、腋窩リンパ節郭清レベル2まで、を受け術後の病理結果と今後の方針が決まりました。
浸潤性乳管癌
浸潤径 40mm
リンパ転移有 1/23
グレード3
ER、PgRどちらも陽性
HER2も陽性
ki67 43%
切除断端陰性
ステージ2B
提示された術後補助療法は、EC療法3w×4→ドセタキセル+フェスゴ3w×4→フェスゴ
3w×14→タモキシフェン
(ゾラデックス、リュープリンは未定)
質問①
提示された術後補助療法は妥当でしょうか?田澤先生でしたら、どのように進めますか?
質問②
私の予後について、術後補助療法を完遂した場合と完遂できなかった場合、10年生存率、無再発生存率はどのくらいになりますか?
浸潤径4センチでリンパ節転移も有り、グレードは3だしトリプルポジティブは様々な要因が癌細胞を活性化させてしまうんだ、かなり予後が悪いんだろうな…と絶望してます。
田澤先生の力強い御言葉をお待ちしてます。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
質問①
提示された術後補助療法は妥当でしょうか?田澤先生でしたら、どのように進めますか?
⇒まさに標準治療ど真ん中、私も同じです。
質問②
私の予後について、術後補助療法を完遂した場合と完遂できなかった場合、10年生存率、無再発生存率はどのくらいになりますか?
⇒anti-HER2 therapyはrecurrence riskを半分にします。
無治療で20%⇒10% くらいでしょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/5/27
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