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抗がん剤延期の影響について

[管理番号:10980]
性別:女性
年齢:46
病名:浸潤性微小乳頭癌
症状:
投稿日:2023年3月14日

こちらのブログで勉強させて頂いたおります。

昨年6月、妹がステージ3Aの乳がんを告知され
7左胸左胸全摘手術
9月より術後抗がん剤 EC×4とドセタキセル×4の治療をしております。

ルミナールb
ER100%PgR100%陽性 HER2 陰性
50×25×15mm
グレード2
Ki67 44.3%
リンパ転移6/14

一人暮らしをしていましたが、治療の助けになると思い姉の私の家で療養中です。

ECは2週間に一度の予定が本人の肝機能の数値が良くなくすべて3週間に一度になりました。

次はドセタキセルというところで、同居私私がコロナに感染していまい
本人は陰性であったにも係わらず同居の親族は濃厚接触者になるからと病院から抗がん剤の日を2週間延期され
その後も本人の白血球低下が著しいことから更に延期になり
最終的には4回目のECから7週間空いた状態でドセタキセル1回目となりました。

ドセタキセル2回目までも白血球低下で4週空いて
それからは3週間に一度でドセタキセルを終えたところです。

①~④がEC、ドセの回数→の間が週数とすると以下の通りです。

①→3week→②→3→③→3→④→7→①→4→②→3→③→3→④

先生のブログを拝読するに抗がん剤投与の日数が延びるほど(RDIでみると26週になり24週を下回り)
予後に影響があることがわかり自分のせいで妹に迷惑をかけてしまったと不安で仕方ありません。

ここでいくつか教えて頂きたいのですが

質問1.抗がん剤が終われば放射線25回とタモキシフェン数年+べージニオ2年という治療方針と聞いておりますが
このまま予定通りの方針で問題ないでしょうか?聞いたことはないものの、抗がん剤の追加等すると予後が変わったりしますか?

質問2.現状のままであれば再発率等はどの程度でしょうか?

質問3.妹の場合毎回ジーラスタの注射をしていたにも係わらず白血球が注後後10日ほどで低下していました。

   そういう人はベージニオでも白血球低下しやすいと言うことはありますか?

ホルモンの値が大きいのでなんとかホルモお薬お薬でガン細胞が抑えられて欲しいと
祈っていますがどの程度の影響があったのか心配で先生のご見解を頂けたら嬉しく思います。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

質問1.抗がん剤が終われば放射線25回とタモキシフェン数年+べージニオ2年という治療方針と聞いておりますが
    このまま予定通りの方針で問題ないでしょうか?

⇒無論、それでいいのです。

質問2.現状のままであれば再発率等はどの程度でしょうか?
⇒それは解りませんが…

全ての治療を完遂すれば15%前後でしょう。

質問3.妹の場合毎回ジーラスタの注射をしていたにも係わらず白血球が注後後10日ほどで低下していました。
   そういう人はベージニオでも白血球低下しやすいと言うことはありますか?

⇒abemaciclibは(palbociclibに比べて)白血球低下しにくい薬剤であることは確かです。

★いずれにせよabemaciclibの治療は2年間続くので、(最初のうちは)抗がん剤の影響で下がりやすかったとしても、次第に(抗がん剤の影響がなくなり)普通にできるようになります。
★★ 術後補助療法は「あくまでも」再発予防なので、あまり細かいことに拘らず「完遂すること」だけを目指しましょう。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/3/22
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