［管理番号:10434］
性別:男性
年齢:49
病名:乳ガン
症状:乳首左すぐ上にしこりリンパ節の違和感は無かった
投稿日:2022年7月11日
田澤先生へ
初めまして。
6月に主人(49歳)が乳ガンと診断され、突然のことで何を知るべきかも解らぬままどうしていったら良いのかも解らず暗い気持ちで毎日いました。
そんな中、田澤先生の乳ガンプラザにたどり着き、皆さんや先生のご意見を参考にさせてもらい、知ることによって何か光が差したように思えました。
本当にありがとうございます。
主人のこれまでの経過です。
9か月位前より左乳首左上にしこりを感じていて、5月下旬に初診。
マンモと針生検で乳ガンと診断。
その時のエコーではリンパ節に転移は見られないようだ。と見解。
6月（下旬）日に乳房切除術全摘
センチネルリンパ節郭清
その他リンパ郭清レベル2
病理検査結果
◯左 浸潤性乳管がん
(乳首上部直ぐ近く)
◯浸潤部 1.9センチ
◯グレード1
◯リンパ節転移 2／12
(センチネルリンパ節郭清有センチネルの２本に転移有、残り10本は転移無し。
郭清レベル2)
Ly1
◯静脈浸襲なし
v0
◯波及度
f
◯CTによると他に転移無し
◯断端は確認していません。
(取りきれましたと言っていました。)
◯リンパ節転移だった部分の大きさは確認していません。
サブタイプ
◯ルミナールa
◯ER80% PGR80%
◯HER2 陰性
◯Ki67 10%
◯ステージ2aと診断
主治医からはルミナールaなのでホルモン療法とプラスしてリンパ節に転移があるので
抗がん剤治療の上乗せを検討するように言われています。
ホルモン療法10年 タキシフェン
抗がん剤は6か月
前半3か月AC療法 後半3か月ドセタキセル
question1
こちらのhpを読むと主人のタイプはホルモン療法単体で化学療法は必要無いのでは？と思うのですが、リンパ節に転移があり、他に転移してしまったら手術は出来ませんから
(癌が広がると手に負えなくなり手術出来なくなる状態になるという意味)と抗がん剤をしなくてはいけないようで、抗がん剤治療の恐怖、抗がん剤使用しなければ=転移してしまうのか？という恐怖、ルミナールaなのでさほど抗がん剤が効かないのに治療をするのか？という恐怖、でどうしたらよいか混乱してしまっています。
田澤先生だったら、主人の乳ガンはどのように治療するかご意見が聞きたいです。
question2
放射線治療は検討出来ますか？と聞いたら、リンパ節転移4個以上では勧めますが、2つなので希望があれば。
と言われました。
(センチネルリンパ節2個転移有
他に郭清した10本には転移無し
転移したリンパ節の大きさは聞いていません)
放射線治療はしても良いのかどうか？
question3
今オンコタイプdxを依頼しています。
3週間後に結果が解りますが、男性乳ガンでも参考になるでしょうか？
長々と書いてしまいました。
まとまりの無い内容でしたら、申し訳ありません。
男性乳ガンは聞いたことがないので少し混乱してしまって…
どうか宜しくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
私ならシンプルに、tamoxifen単剤とするでしょう。
ただＯｎｃｏｔｙｐｅＤＸしたのであれば、その結果を参考にすればいいだけの話です。（無論ＯｎｃｏｔｙｐｅＤＸのエビデンスは男性乳癌にはありませんが、他に参考にすることが無い以上「最も参考にすべきこと」と捉えていいのです）
当然ですが、放射線は不要です。
＊＊＊
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/7/20
＊＊＊
質問者様から 【結果・感想として扱います２】
男性乳ガン ルミナールaタイプ
性別:男性
年齢:49
病名:乳ガン
症状:乳首左すぐ上にしこりリンパ節の違和感は無かった
投稿日:2022年7月29日
前回質問時の状況&進捗
9か月位前しこりを感じ受診。
初診時マンモとエコー、CT、針生検有。
エコーでリンパ節に転移は無しと予測。
その後乳ガンと診断。
◯左乳房切除術全摘(6月下旬)
病理検査結果
◯左乳房 浸潤性乳管がん
(左乳首左斜め上部直ぐ近く)
◯ステージ2a
◯浸潤径 1.9センチ
1.5×1.2×1.9センチ
↑その後質問してsize確認
◯グレード1
◯リンパ節転移有り 2／12
(センチネルリンパ節２本に
マクロ転移(5ミリと3ミリ)確認後、
レベル2まで郭清。
追加郭清した
10本に転移無し)
◯リンパ管浸襲 Ly1
◯静脈浸襲なし v0
◯波及度 f ◯CT他に転移無し
◯断端は確認していません。
←前回迄
(取りきれました。と言っていました。)
※ その後の主治医へ質問で→断端陰性と返答。
◯センチネルリンパ節転移2個
大きさの確認無し。
←前回迄
※ その後の主治医へ質問でマクロ転移と返答 5ミリと3ミリ
サブタイプ
◯ルミナールa
◯ER80% PGR80%
◯HER2 陰性
◯Ki67 10%
ドレーンからの水抜き週２回有、
術後37日現在まで継続。
やっと10cc台に減り処置終了。
主治医の術後療法の意見
ルミナールaなのでホルモン療法とプラスしてリンパ節に転移の為
抗がん剤治療の上乗せの検討をと言われる。
ホルモン療法5～10年(タモキシフェン)
抗がん剤 6か月 前半3か月AC療法
後半3か月ドセタキセル
化学療法の必要性を調べるため
主治医にオンコタイプdx検査依頼。
田澤先生へ質問以降その後
質問後田澤先生のお返事の通り、
タモキシフェンでのホルモン療法単独と決めておりました。
オンコタイプdxの結果が出て、
更に治療に確信が持てました。
※オンコタイプdxの結果
再発スコア(RS)→13
TAM単独9年遠隔再発率→13％
RS群における化学療法の上乗せ効果
→明らかな上乗せ効果無し
Er陽性10.9 PR陽性9.5
HER2 陰性 9.9
この結果が出て、主治医からもホルモン療法単独で治療しましょうと言ってもらえました。
田澤先生へ こんにちは。
日々お忙しい最中、沢山の質問に答えてくださり、とても励みになっています。
コラムも先生の開放的なお食事風景を見て、
こちらまで明るい気分になれます。
本当にありがとうございます。
主人が乳ガン手術から１ヶ月経過いたしました。
コロナ禍で医療現場が逼迫した中、手術が早かったことはとても有難い事でした。
最初は私達に乳ガンの理解と知識が全く無く、病状、ステージ、検査方法、癌のtype、治療法、その可否。
乳ガンとはどのようになるものか？などや術後のフォロー、様々な可能性など、考えたり、イメージする間や場が全くありませんでした。
過ぎる日々は恐怖と不安で押し潰されそうでした。
そんな中で治療法も決めなくてはいかず、主治医に与えられる情報は少なく感じ、勧められる治療法のままに病気の理解の少ない自分達がそのまま決めてしまって良いのか？と漠然と疑問を感じていました。
(病理結果など、毎回口頭で伝えられるので筆記用具は必須で必死)そんな中乳ガンプラザを見つけることができ、本当に光が指す思いがしました。
当の主人は病気発覚後はショックで診察も上の空になり耳鳴りや不眠、精神障害が初めて起きてしまい、治療が始まる前に頭がおかしくなってしまいそうに見えました。
今は睡眠薬と抗不安薬を頂き飲んでいます。
強い人だと思っていたので、旦那さんの変わりようがとても辛かったです。
情報を知り知識を得る事を最初は拒否していた主人でしたが、乳ガンプラザでの沢山の方が出される質問、それにしっかりと根拠を出して真摯に応えてくださる田澤先生の
回答を見て、こちらに参加されている患者さんらの思いも感じた主人にも病気に向き合う気持ちが出てきました。
知識は武器になります。
という言葉に夫婦共にとても励まされました。
診察中は処置もあったりし、主治医に時間を取らせては。
と遠慮してしまい、患者にとってはなかなか質問をしにくく感じます。
患者側から簡潔に具体的に質問しなくては情報を得られにくい雰囲気です。
なので、主治医に疑問の数々を質問が出来たのは、本当にこちらのサイトのおかげです。
患者側に正しく知識と理解がなければ、病院主導で自分達でも治療や病気を調べ検討すること無く勧められる治療をそのまま承諾していたと思います。
考え方も各々なので後
悔することになったかもしれません。
オンコタイプもこちらからお願いし(乳ガンプラザのおかげ)、納得して治療法を決められ本当に良かったです。
この乳ガンプラザには感謝しかありません。
田澤先生、そしてこれまで質問してくださった質問者の皆様へ。
長くなってしまい、申し訳ありません。
お礼が言いたくて。
本当にありがとうございました。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/7/20（本日から可能）
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