[管理番号:10286]
性別:女性
年齢:59
病名:乳がん
症状:
投稿日:2022年5月18日
6年前右乳がんと診断され、温存術、化学療法、放射線治療を経て、年に一度の造影CT.半年毎の腫瘍マーカーで経過観察をしていました。
この5月の6年目の検査で胸骨付近のリンパ転移が見つかり、かなりのショックを受けています。
すぐにペットと脳MRiの検査を行い、その結果右鎖骨付近のリンパにもう1箇所転移がありました。
主治医の先生は手術をしてもまた、でてくるのでということで、こ今週より、抗がん剤治療に入ります。
やはりこの方法がベストでしょうか。
延命しかないのですか。
トリプルネガティブ乳がんということで、遺伝子乳がんの検査も行います。
先生の考えはいかがですか。
初発時 ステージⅡA
腫瘍径 約12ミリ トリプルネガティブ
リンパ郭清12/2
グレード2
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
胸骨付近のリンパ転移が見つかり
⇒これは「胸骨傍リンパ節」ですか?
右鎖骨付近のリンパにもう1箇所転移がありました。
⇒これは「鎖骨上リンパ節」ですか?「鎖骨下」リンパ節ですか?
抗癌剤をすること自体は(無論)誤りではありません。
しかし(胸骨傍にしろ鎖骨上にしろ)「規約上、遠隔転移に入れるのは誤りではありません」が、やはり「血行性転移」ではなく、あくまでも「リンパ節転移」なのです。
↓
何をいいたいのか?
それは(血行性転移とは異なり)「局所療法が十分効力がある=場合によっては適切な局所療法によって根治は十分に可能性がある」という理解が必要だということです。
リンパ節転移に対する局所治療としては
①手術
②放射線
鎖骨下であれば①は可能だし(鎖骨上でも状況により①を選択します)胸骨傍なら②となります。
★私であれば(血行性転移が無いのであれば)順番として局所治療⇒全身治療(この場合、抗がん剤)となります。
繰り返しますが(根治すると保証するつもりはありませんが)「根治する可能性はある」そういう理解が必要です。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/5/30
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質問者様から 【質問2】
乳がん再発転移
性別:女性
年齢:59
病名:右乳がん
症状:
投稿日:2022年5月30日
お忙しい中、早速の回答ありがとうございました。
主治医の先生に確認したところ、「胸骨傍リンパ節」「鎖骨上リンパ節」転移でした。
現在1回目の抗がん剤治療(ハラベェン)が終わり、2回目は白血球数Lの為、一週間休息しています。
先生のご説明のように、「根治可能性はある」のであれば、少しの可能性でも、かけてみたいと思っています。
田澤先生に診ていただきたく思っております。
質問ですが、手術において、鎖骨上と下では、どのような相違があるのでしょうか。
初発時に、放射線治療を行なっていますが、再び胸骨傍リンパ節の放射線治療は可能でしょうか。
もし、先生に診ていただけるのであれば、どのような手順を踏めばよいでしょうか。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
今週のコラムに質問者と似たような症例が出てきますので、どうかご参考にしてください。
その上でご希望であれば、秘書メールで診察希望の旨をお伝えください。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/6/11
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