[管理番号:9349]
性別:女性
年齢:50
病名:
症状:
投稿日:2021年4月26日
初めまして。
よろしくお願い致します。
今年2月にマンモトーム生検にてステージ0の左胸非浸潤がんと診断され、
3月に乳頭乳輪温存乳房全切除術+センチネルリンパ節生検を受けました。
先日術後の病理検査で下記の結果が出ました。
[病理診断] Microinvasive carcinoma,ductal carcinomasINF,g(+),f(-),s(-),ly(+),v(-)
pT1a:0.1cm
nuclear atypia:Score 1, number of mitotic figures:Score 1
→ nuclear grade:1
[中間報告] 検体では、切り出し範囲ほぼ全域にわたる広い乳管内病変を認める。異型細胞が乳管内で不規則な乳頭状構造を呈して増生している。
乳管癌である。
部分的に間質浸潤の鑑別を要する箇所があり、センチネルリンパ節にIsolated tumor
cells認める事から間質浸潤の検討を行う。
ER=Proportion score 5 + Intensity score 2,
PgR=Proportion score 0 + Intensity score 0
HER2(erbB-2):スコア 0
MIB-1 index=少数の為測定困難
これは、リンパ管にわずかに浸潤していたが、リンパ節への転移は無いと考えて良いのでしょうか?
それともリンパ節への転移が少なからずあったということでしょうか。
最終ステージは変わりますか?
また、非浸潤の場合は切除して完治と言われましたが、浸潤があったため主治医からはオプションでホルモン治療がついてきます。
但し、やるやらないはご自身の判断となります。
浸潤が1cmとか2cmならホルモン治療必須となりますが、1mmなので…と言われました。
副作用の事もあり、ホルモン治療をどうした方が良いのか迷っています。
田澤先生は、この場合のホルモン治療は必要とお考えでしょうか。
またホルモン治療をやった場合とやらなかった場合では、再発や転移等、今後にどのような影響があるのでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「これは、リンパ管にわずかに浸潤していたが、リンパ節への転移は無いと考えて良いのでしょうか?
それともリンパ節への転移が少なからずあったということでしょうか。」
⇒主治医から聞いていないのですか?(本当に???)
「Isolated tumor cells」というのは「リンパ節に0.2mm以下の転移を認めた」という意味です。
「最終ステージは変わりますか?」
⇒微小浸潤があったわけだから pT1mi, pN0(ITC), pStage1となります。
★isolated tumor cellsは規約上pN0となり「リンパ節転移なし」の扱いとなります。
「田澤先生は、この場合のホルモン治療は必要とお考えでしょうか。」
⇒不要です。(私ならば「決して」勧めません。)