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右浸潤性小葉癌全摘から3年後右腋窩リンパ管転移

[管理番号:9196]
性別:女性
年齢:61歳
病名:乳がん 右浸潤性小葉癌
症状:
投稿日:2021年2月15日

 はじめての投稿ですが、よろしくお願い申し上げます。

2017年10月右乳癌全摘の手術を受けました。
病理組織の結果、右浸潤性小葉癌と診断され大きさは18*12mm、非浸潤内部含めると75*65mmありました。
波及度 脂肪組織は1y:1+(リンパ管浸襲)M:0(脈管浸襲)リンパ節転移なし MO(SLN0/2)非(SLN)0/1)グレ-ド1 ER=3b 陽性1 PR=0 陰性 共にホルモン感受性+ HER-2=1 陰性Kⅰ67 約45%でした。
この時オンコタイプDXを強く望みましたが、この病院ではオ-ダ-できないと言われました。
ルミナルタイプでしたのでアロマタ-ゼのホルモン療法を3年続けました。
その後、2020年6月右脇の表面にしこりがあったため医師に相談したところアテロ-ムと診断されましたが、大きくなってきたため、手術したところ右脇表面のリンパ管に転移しており、右腋窩郭清レベル2まで郭清しました。

病理結果は腋窩リンパ管転移 グレ-ド2 腋窩リンパ節(レベルⅠ 0/15,レベルⅡ 0/4)となり、治療方針は化学療法TC 3W*4回 右腋窩放射線ピンポイント照射の予定です。

質問ですが、
1.2回目のTC療法で風邪を引き37.4°の熱がありましたが、血液検査のデ-タでは受けてもよいという
事で受けましたが、今も同じくらいの熱が続いています。
少し左肺の鎖骨近くに痛みがありレントゲン検査を受けましたが、異常ありませんでした。
3回目は2月中旬になりますが熱が続いた場合、大丈夫でしょうか? 

2.ピンポイントの右腋窩放射線照射は効果があるのでしょうか?右肺までやったほうがいいのではないでしょうか? 

3.リンパ管転移はリンパ節転移がなくても遠隔転移の危険性は高いのでしょうか? 右全摘したにもかかわらず脇表面のリンパ管に転移したという事はどういう事ですか? 

4.2020年6月頃にはアテロ-ムと診断されていましたが10月頃には1.2cm位になり10月に手術を受けました、その後、11月に郭清しましたが心配です。
リンパ管転移とリンパ節転移の違いがよく分かりません、お教え願います。

5.どうして初発の乳ガンでは断端陰性にもかかわらず転移してしまってのでしょうか?
 毎日が不安でたまりません、お忙しいところ、誠に申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「3回目は2月中旬になりますが熱が続いた場合、大丈夫でしょうか?」
⇒その時点で37.5℃未満で無症状なら(私なら)施行します。

「 2.ピンポイントの右腋窩放射線照射は効果があるのでしょうか?」
⇒腋窩郭清しているのだから不要では?(私ならしません)

「右肺までやったほうがいいのではないでしょうか?」
⇒肺に放射線?不要です。

「 3.リンパ管転移はリンパ節転移がなくても遠隔転移の危険性は高いのでしょうか?」
⇒無関係

「 右全摘したにもかかわらず脇表面のリンパ管に転移したという事はどういう事ですか?」
⇒腋窩再発と考えます。
 センチネルリンパ節生検の際に「残存していた」と理解します。★

「リンパ管転移とリンパ節転移の違いがよく分かりません、お教え願います。」
⇒リンパ節に到達する前のリンパ管内に癌細胞が存在していたようです。

「5.どうして初発の乳ガンでは断端陰性にもかかわらず転移してしまってのでしょうか?」
⇒上記★をご参照のこと

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

右浸潤性小葉癌全摘から3年後右腋窩リンパ管転移
性別:女性
年齢:61歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2021年3月2日

先日はわりやすくお教え頂き、ありがとうございました。

以前、右浸潤性小葉癌全摘から3年後右腋窩リンパ管転移したものです。
治療はTC療法4回目になります、ここで最大限の治療をして遠隔転移を避けたいのですが、TCの他にアンソラ系 (AC.EC、FEC)のどちらかの抗がん剤を上乗せした方が根治が望めるのでしょうか?
ちなみに、PT検査では遠隔転移はありませんでした。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

「TCの他にアンソラ系 (AC.EC、FEC)のどちらかの抗がん剤を上乗せした方が根治が望めるのでしょうか?」
⇒必須だとは思いませんが…

 患者さん自身にやる気があるのであれば、やってもいいとは思います。
 ★ガイドラインは存在しないし、数値(上乗せ)もありませんが、