[管理番号:9190]
性別:女性
年齢:45
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2021年2月9日
2020年1月に乳がんの告知を受けました。
不安の中治療を始め1年経ち、ずっと不安なまま遅いですがこちらにたどり着きました。
現在、自宅近くの大学病院へ通っています。
1月初旬にMRI CT マンモ エコー検査をしました。
2020/1/(下旬)
浸潤性乳管癌
腫瘍の大きさ19mm
リンパ節転移 認めない(腋窩リンパ節細胞診:悪性所見なし)
多臓器への転移 認めない
エストロゲン受容体 陽性
ポロゲステロン受容体 陽性
HER2 2+→FISH+
Ki67 40%
と診断を受け、術前抗がん剤をしました。
(今となっては手術先行するべきだったと後悔しております)
AC療法 3週×4回
ドセタキセル・ハーセプチン 3週×4回
AC療法終了後のエコーで脇のしこりが消えていました。
術前抗がん剤終了後8月に温存手術とセンチネルリンパ節生検をしました。
術後結果
浸潤性乳管癌
15mm
センチネルリンパ節転移なし 0/5
HER2 3+
ki67 3%
とりきれた
と病状説明用紙に記載がありました。
術後に放射線25回、現在はホルモン療法(ノルバデックス)と3週間毎にハーセプチン単体投与をしています。
術前抗がん剤で胸のしこりは小さくならず(触れたので小さくなってない事は何度も先生に伝えました)
脇のしこりは転移なしなはずだったのに消えた事で「転移があったと考えられる」と言われ、
それなのにリンパ郭清はしない。
手術前に担当医は病院を退職し、8月の術前検査、手術から今の主治医です。
術前抗がん剤でしこりが消えたのにリンパ郭清しなかったのはどうしてか?と聞いた所
「今は4個以上取って転移が無ければ省略している」と言われました。
本当にこれは正しいのでしょうか?
手術から半年経ちましたが、2カ月位前から二の腕~脇が痛いです。
先生に3週に一度の診察で痛いと言っても「運動して」と言われるだけで転移してるのでは?と
不安でたまりません。
こちらを読んで手術先行にすれば良かったと後悔しかありません。
ですが、後悔ばかりしていても仕方ないし、毎日再発や遠隔転移の不安が頭にありますが
子ども達の為にも前を向いて行かなければなりません。
今後、どうして行ったら良いのでしょうか?
転移があったのに、PET検査や骨シンチ等の検査はしなくて良いのか?
術後半年経ちましたが検査等しなくて良いのか?
主治医はハーセプチン投与が終わったら一度検査すると言っていますがそれで良いのでしょうか?
今からでも先生に診察して貰う事が出来るのでしょうか?
長々となってしまいました。
申し訳ありません。
宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
焦点は
「脇のしこりは転移なしなはずだったのに消えた事で「転移があったと考えられる」と言われ、
それなのにリンパ郭清はしない。」という点です。
ガイドラインをそのまま以下に記載すると…
CQ5b 臨床的リンパ節転移陽性乳癌が術前化学療法施行後、臨床的リンパ節転移陰性が確認された場合、腋窩リンパ節郭清省略を目的としたセンチネルリンパ節生検は推奨されるか?
⇒これに対する推奨は
腋窩リンパ節郭清省略を目的としたセンチネルリンパ節生検を行わないこと(腋窩リンパ節郭清を行うこと)を弱く推奨する。 となっています。
理由として論文のレビューで「偽陰性率(センチネルリンパ節生検で陰性だったのに実は腋窩リンパ節転移が存在する)」が13%と高値であることを挙げています。
選択肢は2つ
1.追加郭清(手術)を選択する
2.きちんとエコーで「腋窩再発がないか?」主治医自身が責任をもって毎回確認を行う(3か月に1回ホルモン療法で通院しているわけだから)
「痛いと言っても「運動して」と言われるだけで転移してるのでは?」
⇒「痛み」と「リンパ節転移の有無」は無関係です。(リンパ節転移に症状はありません)
「転移があったのに、PET検査や骨シンチ等の検査はしなくて良いのか?
術後半年経ちましたが検査等しなくて良いのか?」
⇒リンパ節転移と遠隔転移は無関係
術後(PETやCT,骨シンチなど)被爆を伴う定期検査は私も行いません。(腫瘍マーカーが上がったら、それらの検査を考慮)