[管理番号:9080]
性別:女性
年齢:42歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2020年12月25日
アメリカ在住ですが、4月に乳がん告知をされて以来、こちらでいつも勉強させていただいております。
ありがとうございます。
先週手術を終えましたが、不安なことがありますので相談させていただければと思います。
4月
*腫瘍径:約4cm
*サブタイプ:ルミナルB、HR:陽性、HER2陰性、グレード:2
4月MRI、5月の造影CT、骨シンチでは転移なし。
6月PET:胸のほか、脇リンパにMildな反応があり、リンパの針生検をしました。
→結果:陰性(炎症とのことでした)
*Endopredict:ハイリスクの結果が出て、術前化学療法(DDACT療法)をしました。
抗がん剤中は、目に見えて腫瘍が縮小。
10月初旬に最後の抗がん剤が終わったものの、12月中旬まで手術待ち、その間にはタモキシフェンを飲んでおりました。
10月中旬に抗がん剤の効果をみる為に造影CTをしたところ、肝臓/骨に新たな病変があるということで、
11月にPET→結果:胸、リンパ、肝臓、骨を含め明らかな集積は認められず、手術決行となりました。
12月中旬:乳頭乳輪温存のNipple Sparing mastectomyの手術を終え、先日病理結果をもらいました。
結果:
腫瘍径:4cm→1.8cm(浸潤部分1.4cm+DCISの部分を含む)
リンパ:4つ中→2つに微小転移あり /腋窩郭清なし
グレードは3に変更
今後の治療(放射線が必要かどうか)は、1月の病院のカンファレンスにかけてから知らされることになっております。
しかし、自分の意見を持っておきたいので相談させていただければと思います。
まとめると、
術前化学療法をする前:画像上ではリンパ転移なし。
(PETでの淡い集積は炎症によるもの)
術前化学療法終了後:画像上でリンパ転移なし。
病理結果:4個のうち2個のリンパに微小転移あり。
となります。
こちらで、放射線治療の対象はリンパ転移4個以上から、そしてリンパの微小転移の場合はリンパ郭清を省略できることを学びましたが、術前化学療法終了後の病理結果でリンパに2つ微小転移があった場合はどうでしょうか?
画像上には見られなかったものの、化学療法前は微小ではなかったのではないか→その可能性を含めて最低限でもレベル1のリンパ節を全て郭清したほうがよかったのではないかと思ってしまう自分がいます。
(腫瘍外科の先生は追加での郭清はまったく考えていないと思います)
田澤先生はこのような状況の場合、最低限でも鎖骨上/胸壁に放射線をしたほうが良いと思われますか?
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「田澤先生はこのような状況の場合、最低限でも鎖骨上/胸壁に放射線をしたほうが良いと思われますか?」
⇒術前化学療法後のセンチネルリンパ節生検自体は、化学療法前の評価で「腋窩リンパ節転移無」であった以上、問題ありません。
センチネルリンパ節生検の適応がある以上「微小転移で腋窩郭清省略」は妥当な判断です。