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乳輪のシコリについて

[管理番号:7669]
性別:女性
年齢:34歳
病名:
症状:右乳輪部内側シコリ

はじめまして。
34歳 3人目出産し、もうすぐ1カ月経ちます。

思えば、時期は不明ですが3人目妊娠前から右乳輪部の内側に5ミリ程度のシコリを自覚していました。
二人目授乳後の詰まりかなーと思いとかに写真もせず様子をみてました。
現在3人目授乳中であり、そのシコリの詰まりがなくなるのかと思っていたらシコリは1センチ程度でコリっとしています。
見た目ではわからず、場所を摘まむとわかる程度です。

主人に相談すると早く受診した方がいいと言われ、急に不安になりました。
乳がんの可能性は高いでしょうか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「乳がんの可能性は高いでしょうか?」
⇒高いと考える根拠はありませんが…(情報量不足にて)

 乳輪の部分は「モントゴメリ腺の肥厚」がシコリと誤りやすい部位ではあります。
(乳輪部のしこりとして受診する患者さんの8割以上はコレです)

 ★現時点で(何とも)判断できない以上、ピンポイントに「これです」と指摘してエコーしてもらうことをお勧めします。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

本日診察にいってきました。不安です。
性別:女性
年齢:34歳
病名:右乳輪下しこり
症状:右乳輪下しこり

以前に質問させていただき、本日診察にいってきました。

いろいろネットで調べると、自己セルフチェック(横になってなでるように触る)とシコリは触れず、右乳輪をぐっと摘まむと下に1センチのコロっとしたシコリがつまめます。
授乳とセルフチェックではひっかからないということもあり、少し安堵した気持ちで受診しました。

授乳期であるため、まず診察とエコーになり、エコーでははじめ技師がおこないましたが、腫瘤がうつらず、先生自らおこないました。

やはり先生も抑えるとシコリがわからず、摘んだらわこるねーと言われ、その部分をエコーすると1??2センチの腫瘤があり、血流がかなり豊富でした。
その血流の多さから針生検をすることになり、ガンについて直接聞くと、明らかに悪いものでもないけど、0ではないと言われました。

軽く考えてきてた分一気に血の気が引き、ほかのところには悪いとかがないかかぬにすると、エコー上ではないとのことです。

10日後に細胞診の結果がわかるとのことですが、気が気じゃないです。

やはりガンの可能性が高いですか?
ほかの考えられる病気がありますか?
1ヶ月の後がいるのですが、ガンであればどのような治療になってきますか?
お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「やはりガンの可能性が高いですか?」
⇒「やはり」とは?

 もう少し冷静になりましょう。
 その医師の「明らかに悪いものでもないけど、0ではない」と言う言葉通りだと思います。
 あくまでも念のためという認識でいいでしょう。

 ★ちなみに…
  「血流あり」というところですが、乳頭部は「そもそも」血流が多いので、あまり参考にしないようにしましょう。

「ほかの考えられる病気がありますか?」
⇒乳腺症や(前回、回答した)モントゴメリ腺の肥厚などです。

「1ヶ月の後がいるのですが、ガンであればどのような治療になってきますか?」
⇒それを仮定とする根拠がありません。
 冷静になりましょう。

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

エコーについて
性別:女性
年齢:34歳
病名:
症状:乳輪下しこり

お忙しい中返信ありがとうございます。

もしかしたら、以前の質問のメールを誤送してしまった可能性がありすみません。

先生が言われたモントゴメリー腺ですが、乳輪の茶色の部分にできるブツブツのですよね?それは皮膚の下のところにもあるものですか?私がシコリとして感じているのは、皮膚の下の表皮に近い場所にあります。

また、今回診察のとき技師がここと示しているのにも腫瘤を特定してうつせなさったのは何か腫瘤自体が不鮮明なかんじということでしょうか?
それとも手技や、授乳中であること、表皮に近いこと、乳頭部分に近いとかの理由でしょうか?

診察していただいた医師もシコリを触ったときや、エコーをみた時に、なにかなー??と何度も言い不安はありました。

血流エコーをみたときにはっきりと形は覚えてないのですが、全体的に水色?青色?だったかんじがします。

私自身か調べたところエコーで青色であったらシコリが硬いということ、また血流があるということはガンの可能性があると書いてあったので、、不安は募るばかりです。

また、乳輪付近のしこりに対しておさえてもわからず、つまむとわかるというシコリの特徴は乳腺の可能性の方が高いのでしょうか?

今回エコーでだいたいこうじゃないかと予測した病名を言われると思っていたのですが、診察した医師もわからないなーとのかんじだったので生検するくらいであったということに悪いものでは?と思ってしまいました。
よく、みなさんの質問などをみると線維腺腫や乳腺症などないの予測してをエコーを見る限り言ってもらってたのに、なにも言われないことになんで?と思ってしまいました。

ちなみに、吸引?生検したときには血液がひけてました。

いままでの質問で焦りすぎて、聞きたいことも全て一回でまとめて聞くことができずすみません。

1週間待たずに何度も質問してすみません。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「先生が言われたモントゴメリー腺ですが、乳輪の茶色の部分にできるブツブツのですよね?それは皮膚の下のところにもあるものですか?」
⇒皮下(皮膚の下)にあるのです。

 通常の状態では存在を認識しませんが、(詰まったりして腫れると)皮下に腫瘤として認識されるようになります。
 
 ★「乳輪部にシコリがあるんです!」と受診される8割以上はコレ(モントゴメリ腺の肥厚)です。

 問題なのは、(専門家であるはずの)乳腺外科医でさえも(自信をもって)「これは、モントゴメリ腺の肥厚です」と言えない人が多いという悲しい現実です。(何度も見てきました)

「私がシコリとして感じているのは、皮膚の下の表皮に近い場所」
⇒やはり(断言はできませんが)モントゴメリ腺の肥厚の可能性が高いように思います。

「技師がここと示しているのにも腫瘤を特定してうつせなさったのは何か腫瘤自体が不鮮明なかんじということでしょうか?」
⇒そうではなく…

 シンプルに…
 「皮下だから」通常は気にしない部位だからだと思います。(気にしなくてもいいのです)
 ★皮下に乳癌はできません。(乳腺に癌ができて、それが皮下に達するのとは異なります。)

「それとも手技や、授乳中であること、表皮に近いこと、乳頭部分に近いとかの理由でしょうか?」
⇒違います。
 モントゴメリ腺の肥厚は、エコーで(通常)気にしない所見だからです。

「診察していただいた医師もシコリを触ったときや、エコーをみた時に、なにかなー??と何度も言い」
⇒その医師(の頭の中に)「モントゴメリ腺の肥厚」という概念が(残念ながら)無かっただけだと思います。

「乳輪付近のしこりに対しておさえてもわからず、つまむとわかるというシコリの特徴は乳腺の可能性の方が高いのでしょうか?」
⇒この特徴は明らかに(乳癌を含めた)乳腺内のものではなく、「皮下のもの(モントゴメリ腺の肥厚が代表格)」である可能性が高いことを示しています。

「診察した医師もわからないなーとのかんじだったので生検するくらいであったということに悪いものでは?と思ってしまいました。」
⇒発想がおかしい。

 癌であれば(乳腺外科医なら)「癌の可能性が高い」というコメントとなります。
 「モントゴメリ腺の肥厚」は(その存在自体)知らない乳腺外科医は「山ほど」居ますよ。

「なにも言われないことになんで?と思ってしまいました。」
⇒単純に…
 「モントゴメリ腺の肥厚」を知らないだけでは?と(私なら)想像しあmす。

「ちなみに、吸引?生検したときには血液がひけてました。」
⇒乳頭直下は「血流が強い」のです。