[管理番号:7114]
性別:女性
年齢:58歳
病名:右乳房非浸潤乳管癌
症状:
初めまして、手術前こちらで色々勉強させていただきました。
手術後の病理検査の結果が出て、主治医から今後の治療について提案されました。
抗がん剤、放射線は不要
① 3ヵ月毎の検診のうえ経過観察
② ホルモン療法5年
③ 分子標的治療
副作用についても調べてみました。
本来ならば早期なので経過観察でよいと思いますが、高グレード、Her-2(3+)、
ki-67(50~60%)
となると、ホルモン療法や分子標的治療をした方が良いでしょうか。
⑤病名 非浸潤性乳管癌
⑥症状 12/(下旬) 右乳腺全摘出(乳頭乳輪含む)
センチネル生検 ティッシュエキスパンダー挿入(手術時生食280cc注入)
【病理検査結果】
Frozen? sections sentinel (Negative)
Permanent sections sentinel (Negative)
Rt breast (DCIS?? high? grade? 2.3×7.6×5.0)
Her-2 (3+ inDCIS)
ER (0%)
Pg R (60-70%)
ki-67 (50-60%)
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
大事なことを指摘します。
非浸潤癌では抗がん剤の適応はありません。(勿論、分子標的薬も)
「手術後の病理検査の結果が出て、主治医から今後の治療について提案されました。抗がん剤、放射線は不要
① 3ヵ月毎の検診のうえ経過観察
② ホルモン療法5年
③ 分子標的治療」
→全くナンセンス!!!!!
非浸潤癌では抗がん剤(無論、分子標的薬も)の適応はありません。 ③は全くの論外!!!(適応外診療です。とんでもない提案ですね)
根治なのに②の提案も全くナンセンス極まりない!!
★非浸潤癌で全摘は根治です。
グレードだの、どうでもいいこと。
無治療で「1年に1回の診察で十分」