[管理番号:6830]
性別:女性
年齢:59歳
病名:右乳房ガン
症状:
2週間前に乳ガン部分切除、リンパ転移なし
病理検査結果
所見
右乳腺には乳管内に充実様、面疱様構造を示す異型上皮細胞の増殖が観察されdcis14×4㎜、最大経1㎜未満の微少浸潤を伴います。
乳管内病変から切除縁までの距離1.7㎜。
微少浸潤巣が僅少のためdcis で評価しました。
Tf3 nm3 na3 hg3 ng3
Er score 3a, pgr score 0
Er ps4+is 2=6 pgr ps0+is0=0
Her2 score 3+
Mib-1 index45%
入力が難しく省略してある部分がありますが、今後の治療方法で担当医者はしなくてもいいかもがもしするならハーセプチンか、ホルモン療法か、その両方をやるかの3選択ですと言われました。
私の希望としては放射線だけで投薬はしたくありません。
今後の治療に悩んでます。
でひ先生のご教示お願いします。
よろしくお願い申し上げます。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
回答は簡単。
(部分切除だから放射線は勿論行うべきですが)薬物療法は行う必要がありません。
(私なら「1秒」も迷いませんし、患者さんが希望しても決して薬物療法は行いません)
★そもそも非浸潤癌でHER2やKi67を測定すること自体、違法(適応外)であるし何の参考にもなりません。
抗HER2療法などとんでもない(抗がん剤の適応はないし、ハーセプチン単独はそもそも無意味です)
ホルモン療法も「効果と副作用のバランスがものすごく悪い」ということです。