[管理番号:6705]
性別:女性
年齢:41歳
いつも参考にさせて頂いております。
8/(上旬)に右乳房、乳頭温存皮下乳腺全摘手術を行い、現在エキスパンダーを挿入しております。
手術前のエコーでは脇のリンパ節には転移は無いと言われていましたが、センチネルリンパ節生険で2個中1つに5ミリの転移がありリンパ節郭清を受けました。
病理結果
浸潤癌lcm(+非浸潤1cm)
リンパ節12個取った内、センチネルリン
パ節1つに5mmの転移
ly2、VO
ホルモンER+,PgR+HeR2+
KI67 20~30%
ちょうど浸潤径が1cmですが、リンパ節に1つ転移があり、ハーセプチンが効くので9月から化学療法(TCH)+ハーセプチンを行う予定です。
その後ホルモン治療を5年の予定です。
主治医から脈管侵襲がly2だから放射線も最後に追加してもいいかもと言われ動揺してます。
全摘していて、リンパ郭清していて、リンパ節転移が1つなのにly2というのはそんなに危機的状況なのでしょうか?
全摘でも乳頭温存皮下乳腺全摘手術だからなのでしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「全摘していて、リンパ郭清していて、リンパ節転移が1つなのにly2というのはそんなに危機的状況なのでしょうか?」
「全摘でも乳頭温存皮下乳腺全摘手術だからなのでしょうか?」
→乳頭乳輪温存では「乳頭部の局所再発には注意すべき」です。
そういう意味では、あくまでも「念のため」ということでしょう。
質問者様から 【質問2 放射線の必要性】
性別:女性
年齢:41歳
病名:
症状:
先日は回答を有難うございました。
病理結果は退院後外来でという話だったのに、2週間入院していたため病理結果が出たからといきなり結果を一人で聞かされて、少々パニック状態でした。
再度放射線治療の必要性についてお伺いしたいと思います。
術前エコーで9ミリ、腫瘍から乳頭の距離の4センチはあるということで当初温存手術を勧められました。
しかしながら私のなるべく局所再発率をを下げたい、放射線を回避したいという意見(全摘)と主人の再建をすべきだという意見から乳頭温存皮下乳腺全摘でエキスパンダーを挿入することになりました。
このとき、万が一放射線治療が必要になるのはリンパ節に4個以上転移があった場合のみと聞いていました。
(エコーではリンパ節転移はないといわれていたので転移はないと信じきっていました・・実際は5ミリが一つありました)
そして今回の病理結果でly2だから放射線も追加してもいいという主治医からの提案で、驚いてしまいました。
Ly2はリンパ節転移が4つ以上と同じことなのか?
再度外来で確認したところ、病理結果では乳頭は大丈夫だった(浸潤していなかった?)と言われました。
心配なのは皮膚だと・・リンパ管は皮膚にもあるからというようなことを言われました。
田澤先生はこのようなケースで放射線は必要だとお考えですか?
皮膚に放射線を当てた方がいいでしょうか?
先生の前回の回答では乳頭が危険ということでしたが、放射線や追加切除をしたほうがいいでしょうか?
主人はこれから全身療法(TCH+ハーセプチン)をするのだから、放射線は必要ないだろうと言っています。
これは「局所の借りを全身療法で返返す」という田澤先生が反対している考え方なのでは・・と思っています。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「田澤先生はこのようなケースで放射線は必要だとお考えですか?」
→不要です。
「先生の前回の回答では乳頭が危険ということでしたが、放射線や追加切除をしたほうがいいでしょうか?」
→リスクを承知する必要はありますが、追加で治療しなくてはいけない状況ではありません。
質問者様から 【質問3 リンパ管侵襲とリンパ節転移】
性別:女性
年齢:41歳
病名:
症状:
前回の回答で放射線の必要はないと田澤先生におっしゃっていただき、とてもとても安心致しました。
これで来週からの抗Her2療法を頑張れそうです。
まだly2ということにこだわっているのかとお叱りを受けるかもしれませんが、また質問させてください。
①私の手術した病院の病理結果説明で「ly2という高いリンパ管侵襲の値の患者は見たことがない」という説明を受けて非常に心配になったわけなのですが、たくさんの患者さんを一人で対応なさっている田澤先生のごのご経験からもly2という結果は稀ですか?
②画像診断ではリンパ節転移はないといわれていたのに、センチネルに5ミリ転移があったというのは、このly2というリンパ管侵襲の値が高かったためででしょうか?
③先生のご経験でも浸潤径は10ミリ以下と小さいのにリンパ節に転移していた患者さんはいらっしゃいますか?
④浸潤径が小さくても増殖能力の高いHer2陽性という悪性度の高いタイプだから転移していたのでしょうか?
⑤当初しこりの大きさは10ミリ以下、ステージ1だと言われていました。
病理結果で浸潤径は10ミリでしたが、リンパ節転移が1つあったためステージ2Aとなってしまいました。
早期というのはステージ0と1だと言われてしまい、毎年、乳がん検診を受けていたのにショックを隠せません。
リンパ節に5ミリでも転移していたら、浸潤径が2センチでリンパ節転移のなかった方に比べて再発率や予後にやはり影響はあるのでしょうか?
⑥今後、シリコンに入れ替えて再建する予定です。
術後のフォローでエコーで確認していく他に、セルフチェックでは残した乳輪、乳頭と皮膚をを見ておけばいいでしょうか?
よろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
質問内容が同じようですが…
何度、同じ質問をされても回答は同じですよ。
「①私の手術した病院の病理結果説明で「ly2という高いリンパ管侵襲の値値の患者は見たことがない」という説明を受けて非常に心配になったわけなのですが、たくさんの患者さんを一人で対応なさっている田澤先生のごのご経験からもly2という結果は稀ですか?」
→稀ではありません。
「②画像診断ではリンパ節転移はないといわれていたのに、センチネルに55ミリ転移があったというのは、このly2というリンパ管侵襲の値が高かったためでしょうか?」
→無関係。
「③先生のご経験でも浸潤径は10ミリ以下と小さいのにリンパ節に転移していたしていた患者さんはいらっしゃいますか?」
→当たり前です。
「④浸潤径が小さくても増殖能力の高いHer2陽性という悪性度の高いタイプだから転移していたのでしょうか?」
→無関係
「リンパ節に5ミリでも転移していたら、浸潤径が2センチでリンパ節転移のなかった方に比べて再発率や予後にやはり影響はあるのでしょうか?」
→考えすぎ。
単純に「ステージは何のためにあるのか?」
よく考えてください。
ステージは予後を推測するためにあるのです。(もしも、そうでなかったらわざわざステージをつける意味がどこにありますか?)
「⑥今後、シリコンに入れ替えて再建する予定です。術後のフォローでエコーで確認していく他に、セルフチェックでは残した乳輪、乳頭と皮膚をを見ておけばいいでしょうか?」
→その通りです。
★どうでもいいことを考えすぎることなく、「やるべきことをやる」物事はシンプルに考えましょう。
質問者様から 【結果4 脈管侵襲と放射線】
性別:女性
年齢:41歳
病名:
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
担当医に「ly2は見たことがない」と言われ、放射線の追加を提案されたことがずっとショックでした。
先生に「考えすぎ」とご指摘頂いたように、私は気になると考えて悩み「石橋を叩いて渡る」どころか「渡る前に叩き壊す」ような性格だと言われています。
★どうでもいいことを考えすぎることなく、「やるべきことをやる」物事はシンプルに考えましょう。
と言っていただき、私はどうでもいいことを考えすぎていたんだ・・と目が覚めました。
まずは抗Her2療法の抗がん剤を頑張りたいと思います。
有難うございました。
<Q&A結果>