[管理番号:6702]
性別:女性
年齢:42歳
おはようございます。
私は現在43歳、2年前の10月に左胸に乳ガンが見つかり、12月に全摘、同時再建手術をしました??浸潤性乳管癌、ホルモン受容体 陽性、HER2 陰性 、Ki-67 10%、核異形度 2、ルミナールA、リンパ節転移4個、ステージⅡbで、手術→1月から抗ガン剤→放射線→現在タモキシフェン服用中です。
抗ガン剤をしてから生理が止まり、現在までありません。
定期的に産婦人科検診をしており、先週の検診で、子宮の壁が厚くなっているのですが、卵巣もはっきり見えるので、ホルモン濃度の検査をする事になりました。
その結果、エストロゲンが1250と高く、外科の主治医に診てもらうように言われ、昨日外科を受診したところ、タモキシフェンを飲んでいれば何の問題もないから大丈夫と言われました。
エストロゲンが多いというのがとても気になり、なぜ多いのか、このままで本当に大丈夫なのか、薬を変えた方がいいのか、生理がくれば問題はないのか、ぜひ田沢先生のご意見を伺いたく連絡しました。
もし、他の治療方法が良いとなった場合は、田沢先生に診て頂く事はできるのでしょうか??
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
物事はシンプルに考えましょう。
重要なことは3点
1.化学療法閉経は本当の閉経ではないのでエストロゲン濃度が高くても何らおかしくはない。
2.子宮体癌検診の観点から、(子宮内膜が厚くなっているので)婦人科で引き続き(子宮体癌の)経過観察は必要。
3.40歳代前半だから(化学療法閉経から回復して)「月経再開」する可能性も高く、もしも月経回復したら「LH-RHagonist併用すべき」である。
「昨日外科を受診したところ、タモキシフェンを飲んでいれば何の問題もないから大丈夫と言われました。」
→まさに、そのとおり(上記1)
「エストロゲンが多いというのがとても気になり、なぜ多いのか、このままで本当に大丈夫なのか」
→多いのは当たり前、このままで大丈夫です。(上記1)
「薬を変えた方がいいのか」
→変える必要はありません。
「生理がくれば問題はないのか」
→生理が来たら(化学療法閉経から回復したら)主治医と「LH-RHagonist併用」について相談しましょう。