[管理番号:6429]
性別:女性
年齢:34歳
はじめまして。
田澤先生、よろしくお願いします。
授乳中に右胸のしこりに気付き、がんセンターを受診したところ、トリプルネガティブの乳がんと診断されました。
4月末に全摘及びリンパ郭清済みです。
手術前の検査では
・右胸のしこりは2ヵ所:1.0cm と2.2cm
(MRIで確認済み、2.2cmにマンモトーム生検実施済み)
・リンパの細胞診:癌である可能性あり(クラスは聞いていません)
・PET:胸のしこり2ヵ所及びリンパ1ヵ所に集積を認める
・マンモグラフィ:右胸のしこりは鮮明にうつらず(授乳中のためとのこと)
・トリプルネガティブ、ki-67:40%でした。
手術後の診察で先日、受診し、リンパのエコーを再度実施したところ、「手術でリンパ20個摘出したが、癌が見つからなかった。
手術はきちんと行ったが、エコーで確認するとリンパらしき物が見える。」と医師より告げられました。
医師の見解では、
1.リンパの取り残し
2.手術前の細胞診の間違い
3.リンパの検査時に検査ミスをした
4.検査時に転移したリンパを誤って廃棄したのいずれかとのことでした。
転移したリンパなのか何なのかを確認するため、再度、脇のしこりの細胞診を行い(下旬)日に受診することとなりました。
転移したリンパとの結果が出た場合は再手術となります。
現在、脇を触ってみると、確かにしこりがあるように感じます。
少しでも事前に知識を入れておきたいと思い以下の内容を質問させていただきたいです。
①転移したリンパの取り残しの可能性が高いか
②リンパであるが、転移していなかった場合に最初の細胞診やPET検査の結果を鑑みて摘出した方がよいか
③リンパ摘出の場合は、抗がん剤投与よりも手術を先にした方がよいか
④リンパでない場合はエコーで何が見えている可能性があるか
ちなみに手術後の病理検査結果は
トリプルネガティブ、ki-67:80%と50%でした。
このような事態になり非常に残念ですが、
前向きに頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
転移しているリンパ節を取り残したとしたら、それは解剖学的な理解に乏しいと言わざるを得ません。
本来、1個転移しているとしたら、それは「センチネルリンパ節」に相当する(つまり「入口」)筈だし、(おそらく違うとは思いますが)不自然な部位にあるのであれば、(それこそ)執刀医たるもの手術当日にエコー確認すべきだからです。
「①転移したリンパの取り残しの可能性が高いか」
⇒そう思います。
「②リンパであるが、転移していなかった場合に最初の細胞診やPET検査の結果を鑑みて摘出した方がよいか」
⇒その「転移していなかった場合」というのは、今回行った「細胞診」ですか?
腋窩細胞診がきちんと(精度をもって)できているのか?(私にはお答えできません)
「③リンパ摘出の場合は、抗がん剤投与よりも手術を先にした方がよいか」
⇒勿論!
「④リンパでない場合はエコーで何が見えている可能性があるか」
⇒それは不自然です。
質問者様から 【質問2】
トリプルネガティブ乳がんの場合のホルモン治療について
性別:女性
年齢:40歳
病名:
症状:
投稿日:2023年11月22日
以前は、回答ありがとうございました。結果的にリンパの取り残しでしたが、その後、無事に2回目の手術を終えました。
手術後の病理検査の結果、トリプルネガティブだが、ホルモン微陽性とのことで、タモキシフェンを服用することになり、服用して、令和5年12月で5年になります。
主治医より、乳がん再発防止のメリットよりも子宮体癌発症のデメリットの方が高くなるとのことで、服用期間は5年でよいのではとの助言をいただきましたが、私自身が服用をやめる決断出来ず、とりあえず次回の受診(令和6年6月)まで服用することになりました。
ここで、先生に質問です。
トリプルネガティブ&ホルモン微陽性の場合のタモキシフェン服用期間は、やはり5年で終了した方がよいのでしょうか??
5年以上の服用は、デメリットの方が大きくなるのでしょうか??
半年ごとの婦人科受診によって、子宮体癌の検査は定期的に行っています。
子宮体癌の怖さもあるのですが、タモキシフェン服用をやめて、乳がん再発したらと思うとやめる決断がつかない状態です。
先生の見解を教えていただけると幸いです。
〈病理検査の結果〉
Lesion1
ER:J-score1(Allred score 1+2=3)
PgR:J-score0(Allred score 0+0=0)
HER2:score0
ki-67 labeling index:80.4%
AR:J-score3b(Allred score 5+3=8)
CK5/6:-
Lesion2
ER:J-score2(Allred score 2+2=4)
PgR:J-score0(Allred score 0+0=0)
HER2:score1+
ki-67 labeling index:50.0%
リンパ転移あり 1/27
〈実施した抗がん剤治療〉
Dose dense AC療法(途中で帯状疱疹により3週間あけて投与した時期あり)
パクリタキセル毎週投与法
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
トリプルネガティブ&ホルモン微陽性の場合のタモキシフェン服用期間は、やはり5年で終了した方がよいのでしょうか??
⇒もともとhormone therapy自体、効果が不確かなのだから5年以上続ける根拠はありません。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/12/12
***
質問者様から 【質問3】
手術跡と湿疹と体の痛み
性別:女性
年齢:40
病名:乳がん(トリプルネガティブ)
症状:
投稿日:2024年03月08日
先日は、回答ありがとうございました。
タモキシフェンの服用を終了することになりました。
今回の質問は、手術跡の湿疹と体の痛みです。
〈湿疹の経過〉
2/25:手術跡に赤い湿疹があることに気付く。肌が弱いため単なる湿疹だと思い、ス
テロイドを塗布。
3/3:湿疹のことを思い出し確認すると、治っておらず、少しひどくなってることに気がつく。赤みのある湿疹が少し盛り上がっていた。
3/4:再度、ステロイド塗布。夕方に確認すると、湿疹がかせて盛り上がりがマシに。
3/5:湿疹の盛り上がりはなくなる。赤みはまだ少しある。かせている。
3/6:湿疹の赤みが少しある。
3/7:湿疹の赤みが少しある。(3/6とあまり変化なし)
3/8:朝、3/6とあまり変化なし
〈体の痛み〉
3/1~タモキシフェンの服用をやめる。
3/4:肩甲骨の痛みが出る。
3/5:肩甲骨の痛み。
3/6:肩甲骨に加えて背骨の痛みが出る。
3/7:肩甲骨と背骨や腰の痛み。痛みはずーっとではなく、たまにズーンと来る。
3/8:朝、腰の痛み
質問
Q1:手術跡の湿疹は、ステロイドの塗布で一時期よりマシになりましたが、赤みがありスッキリとは治りません。
皮膚転移の可能性はありますでしょうか?
Q2:皮膚転移の場合、ステロイド塗布で一時的にマシになることがありますでしょうか。
Q4:病院受診する際は、何か検査をしてもらった方がよいでしょうか。
Q5:タモキシフェンの服用をやめてから、体の痛みが出てるのですが、ホルモンの関係でしょうか。骨転移の可能性はないでしょうか。
ホルモンバランスが崩れてるのか、湿疹や体の痛みが転移ではないかと考え込んでしまい、気持ちの落ち込みが激しいです。
田澤先生の意見をお聞きしたいです。
よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
Q1:手術跡の湿疹は、ステロイドの塗布で一時期よりマシになりましたが、赤みがありスッキリとは治りません。
皮膚転移の可能性はありますでしょうか?
⇒(診察してないので無論不明ですが)あります。
Q2:皮膚転移の場合、ステロイド塗布で一時的にマシになることがありますでしょうか。
⇒ありません。
Q4:病院受診する際は、何か検査をしてもらった方がよいでしょうか。
⇒判断つかない時には皮膚生検(範囲が狭いなら、転移でもいいように大きめに切除)
Q5:タモキシフェンの服用をやめてから、体の痛みが出てるのですが、ホルモンの関係でしょうか。骨転移の可能性はないでしょうか。
⇒ホルモンでしょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/3/20
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