[管理番号:6405]
性別:女性
年齢:40歳
はじめまして。
先生のQ&Aをありがたく拝見させていただいております。
ずっと不安に思っていることを是非お聞き出来ればと思い、初めて質問させて頂きます。
今までの経緯
5年程前から良性のしこりが出来る。
その後、いくつか増えるも超音波で良性と言われる。
去年1月 大きいしこりは細胞診にて良性と確認。
8月 定期健診で石灰化が見つかるも、主治医より問題無しとの診断。
半年後に再検診をすることになった。
11月 自己指触で左乳房に新たなしこり(1cmくらい)を見つけるが、
いつもの良性のしこりと自己判断した為、診察受けず。
今年2月 再検診の1週間前から、上記のしこりに痛みを感じる。
(今まで良性のしこりの時には感じなかった痛み)
再検診で、新たに出来たしこりを検査し、乳癌と診断(2cm)
4月 左乳房全摘手術を行い、先日、病理検査結果が出たところです。
浸潤性乳管癌(硬癌)浸潤径3cm(手術前は2cmと言われていたが、近くにあった良性のしこりとくっついたとの事)
腋窩リンパ節転移1個。
微小の為、腋窩リンパ節郭清は行わず。
ER(+)PgR(+)HER2(-) Ki67(MIB-1)10% gradeⅠ(5/9)
主治医より、今後の治療法として、
ホルモン剤治療のみか、ホルモン剤治療+抗がん剤治療のどちらかを選択とのお話がありました。
抗がん剤を使用の場合は、FEC療法とタキサン療法(いずれも3週間に1回、全4回)の2つになるそうです。
<質問>
先生の回答を色々拝見させていただいて、私のサブタイプはルミナルAタイプなので、ホルモン剤のみで良いかと思われますが、去年8月には無かった(見つからなかった?)しこりが今年4月の手術時には3cmとなり、微小ながら腋窩リンパ節にも転移していた為、増殖能力が低く、大人しいタイプなのか心配です。
この場合でも、先生のお考えになる治療方法はホルモン療法のみになるのでしょうか。
もう1点、術後、1日に数回じんましんが出ます。
(暫くすると消えます)
乳癌の手術とじんましんは関係があるのでしょうか。
また、先生の患者さんで、手術後にじんましんが出る患者さんはどれくらいいらっしゃるのでしょうか。
お忙しいところ大変恐縮ですが、先生からのご回答を是非いただきたいです。
どうぞ宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
今回「抗癌剤を勧められている」ようですが…
その根拠は?「微小転移?」「浸潤径?」
これで抗癌剤を勧めてしまうと、(この時代にそぐわない)無駄な治療が溢れてしまうのではないかと危惧します。(「念のため、念のため」の時代は終わりにしましょう)
「この場合でも、先生のお考えになる治療方法はホルモン療法のみになるのでしょうか。」
⇒勿論、その通り。
「乳癌の手術とじんましんは関係があるのでしょうか。」
⇒ありません。
「また、先生の患者さんで、手術後にじんましんが出る患者さんはどれくらいいらっしゃるのでしょうか。」
⇒数百人に一人のレベルです。
ちなみに「抗生剤」が原因でしょう。