[管理番号:5778]
性別:女性
年齢:45歳
はじめまして。
少し気になることがあるので教えてください。
非浸潤性乳管癌の疑いのため検査中です。
そのさいのエコーで両胸のリンパが腫れてるとドクターがつぶやいてました。
今になり、その言葉が気になり、これはリンパへの転移が考えられますか?
両胸のリンパが腫れてるというのは、どういう状況が考えられますか?
エコーでリンパが腫れていて実際リンパに転移の可能性は先生の経験上、
どのくらいになるのでしょうか?
あと、全ての浸潤性乳がんも、最初は非浸潤性乳がんを経由してるということですが、微小浸潤が大きくなり最終的にすべての浸潤がんが、しこりを形成するのですか?
しこりを形成しない浸潤がんもあるのですか?しこりを形成せずに、それが大きい場合もあるのですか?
これは、しこりを形成するまでに微小転移がはじまり、何年とかあるのですか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
結論から言うと…
「左右差のないリンパ節腫大」など気にする必要はありません。
腋窩リンパ節は様々な要因で腫れますが、「左右差なし=両側腫大」であれば(癌の転移以外の)他の原因と考えます。
「そのさいのエコーで両胸のリンパが腫れてるとドクターがつぶやいてました」
⇒「つぶやいていた」理由は不明ですが…
転移ではないと考えていることは100%確実です。
「これはリンパへの転移が考えられますか?」
⇒違います。
「両胸のリンパが腫れてるというのは、どういう状況が考えられますか?」
⇒もともと(理由も無く)個人差の範囲内で腫れている人もいるし、「アトピー性皮膚炎」や(意外と多いのが)「リウマチによる腫大」などです。
「エコーでリンパが腫れていて実際リンパに転移の可能性は先生の経験上、どのくらいになるのでしょうか?」
⇒両側の腫れであれば、0%です。
「微小浸潤が大きくなり最終的にすべての浸潤がんが、しこりを形成するのですか?」
⇒最終的には、そうなります。
「しこりを形成しない浸潤がんもあるのですか?しこりを形成せずに、それが大きい場合もあるのですか?」
⇒画像で認識しずらい浸潤癌もあることはありますが…
あまり特殊なケースを想像する必要はありません。
「これは、しこりを形成するまでに微小転移がはじまり、何年とかあるのですか?」
⇒それは解りません(ケースバイケースです)
☆私からのアドバイス
両側腋窩リンパ節の腫大などという無意味なことは忘れて、きちんとした治療をすべきです。