[管理番号:5754]
性別:女性
年齢:24歳
はじめまして。
1年10ヶ月程前に断乳し、その際脇の下の痛みと胸の痛みが気になり乳腺外科を受診しましたが、特に異常はありませんでした。
そしてその後も痛みは続き、先日右胸から黄色い分泌物がでてきたので受診しました。
分泌物は初乳のような見た目で、数カ所からではなく1箇所から出ていました。
マンモグラフィーではちょうど痛みが気になっていた部分に大きく白い影のようなものがかかっているのことでしたが、しこりではないとのことでした。
エコーでは特に異常は見られませんでした。
乳腺炎と高プロラクチン血症を疑われ、血液検査をしましたが数値に異常はなく、心配する必要はないだろうとのことでした。
先生のQ&Aを拝見したのですが、単孔性分泌物は注意するべきなのだと感じました。
そのため私は乳管内乳頭腫などを疑ったのですが、触診も視診もなく、
分泌物をチェックされることもなく、乳管造影などの検査もなかったので少しモヤモヤしております。
痛みと分泌物は関連がない気もしておりますが、痛みは右の乳房の右下と乳頭真下に刺されるような痛みを頻繁に感じます。
右下はズキズキと持続的に、乳頭真下は突き刺されるような痛みを時々感じます。
脇の下(胸と脇の境目)にも痛みや、二の腕にかけてタオルなどを挟んでいるような、右脇だけ脂肪が多く付いているような違和感を感じます。
(エコーで脇もみていただきましたがしこりなどはありませんでした)
また今まで自分の胸をじっくり見ることがなく元からなのか最近変わったのかわかりませんが、右の乳頭だけ斜めに内側を向いています。
中に巻き込まれているようなかんじはありません。
分泌物は血液検査の結果を待っている10日間の間に、左からも出るようになりました。
左は1箇所ではなく、複数の乳腺から出ています。
右は相変わらず1箇所からです。
左からも出るようになった場合、単孔性とは言わないのでしょうか。
セカンドオピニオンも検討するべきなのか、迷っております。
また、断乳後2年弱経ちますが、まだ母乳が残っているということは考えられるのでしょうか。
長々と失礼いたしました。
ご回答いただけると有難いです。
宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
文章全体を解釈すると明白です。
結論から言えば「全く問題無」です。
☆(ストレスその他で)「卵巣が不安定」となって「分泌」と「乳房痛その他」が同時に起こっているのです。
そのどちらも乳癌や乳管内病変(乳癌を含む)とは1000%無関係です。
ご安心を。
「痛みは右の乳房の右下と乳頭真下に刺されるような痛みを頻繁」「右下はズキズキと持続的に、乳頭真下は突き刺されるような痛みを時々」「脇の下(胸と脇の境目)にも痛みや、二の腕にかけてタオルなどを挟んでいるような、右脇だけ脂肪が多く付いているような違和感」
⇒典型的な「女性ホルモンによる刺激症状」です。
(急に寒くなった事も含めて)「ストレス」が「卵巣を不安定」としているということです。
そんな「変な病気は1000%無い」のでご安心を。
「右の乳頭だけ斜めに内側を向いています。」
⇒一つ気になると「いろいろ気になりだす」気持ちは解りますが…
気にするようなことでは全くありません。
「分泌物は血液検査の結果を待っている10日間の間に、左からも出る」
⇒この内容からは、そもそも分泌は(右も含めて)「ホルモンが不安定」となっているから起きていると判断して間違い有りません。
「左からも出るようになった場合、単孔性とは言わないのでしょうか。」
⇒その通り。
明らかに「両側性」、ホルモン分泌が不安定となっているから(その分泌が)起きているのです。
☆乳房痛や脇の痛みなども伴っている事から「1000%明白」です。
「セカンドオピニオンも検討するべきなのか、迷っております。」
⇒全く不要です。
分泌は「単孔性が3カ月継続」してから、初めて気にするようにしましょう(過敏反応は止めましょう)
「また、断乳後2年弱経ちますが、まだ母乳が残っているということは考えられるのでしょうか。」
⇒母乳が残っているのではありませんが、(断乳後数年は)分泌が続くことはごく普通です。
プロラクチンが高くなくても、分泌は暫くは(普通に)続くのです。