[管理番号:5720]
性別:女性
年齢:45歳
始めまして。
6月に検診で左側乳房4ミリと診断されましたが、8月末に
都内の病院にて調べたところ1.1センチあるとのこと、他にも6ミリのシコリがみつかり乳頭温存全摘。
エキスパンダーを入れましたが、乳頭感染壊死のため9月末エキスパンダー外しました。
田澤先生は親切で1つ1つわかりやすく説明してくれるので不安が拭わ
れ救われております。
私の病理結果について質問があります。
教えてください。
診断
1. Synchronous unilateral double canter of the left breast:
?Adenocarcinoma scirrhosum with moderate lymphatic permeation and moderate fat infilration.
?Noninvasive ductal carcinoma.
2. Carcinoma metastaic to a node(1/2=1/1+0/1+0/0).
所見
主病変:左
Bt(NSN)+SN→OSNA:CA(+),Fr:Ca(-)→Ax省略
乳頭直下断片下にlyによるinvasionあり(#21)
皮膚切離端近下にlyあり(#7)
同時一側多発癌
1)左内上
複数の浸潤巣あり
最大浸潤径(#2):1.3×0.8cm
組織型:a3
ly(++),F(++)
NA:3,MC:2→NG:3
in situ(+):cribri-comedo
2)左外下
組織型:1a
NA:2,MC:1→NG:1
in situ(+):cribtriform,flat
●免疫染色:#2
ER(+) PS5 IS2
PgR(+) PS5 IS2
HER2(0)
●リンパ節:(1/2=1/1+0/1+0/0)
1.術中迅速診断
1-1.OSNA(1/1) SLN1(+)460
1-2.組織(0/1) Lebel Ⅰ(-)
2.通常診断(0/0)
結果
■浸潤癌→一般型(硬癌)
■リンパ転移あり(1)個
■ER(+)PR(+)
■HER2(0)
■年齢35歳以上
■脈管侵襲 中程度
■核異型度 3
今後の治療プラン→抗ガン剤
経過観察→中リスク
1つは非浸潤でしたが、浸潤癌の方はグレード3、センチネルリンパ微小転移あり。
再発リスクが高いという事で抗ガン剤(AC→ドセタキセル)を勧められ10月から化学療法はじめておりたす。
再発リスクは無治療で40パーセントが、ホルモン治療で約半分 20パーセントになり、抗ガン剤で更に半分の10パーセントと言われました。
無再発90パーセントに近づけるならばと抗ガン剤治療頑張っておりましたが、先日、診察の時に別の先生に私の再発リスクを聞いてみると5年で3割くらい再発しちゃうかなーと言われました。
ということは70パーセントないくらいですよね。
とても不安になりました。
ルミナールは多分Aじゃないかなとのことです。
kiを調べてないそうなので申し出ました。
今更ですがオンコタイプもやりたいと申し出ました。
質問です。
①田澤先生は私の化学療法とホルモン治療をした場合の10年再発率はどのくらいとみますか。
②また、術側の胸のアンダー下の肋骨や皮膚の痛みがあります。
局所的に押すととても痛いです。
エキスパンダーのせいかと思ってましたが、
抜去したあとも痛みがなくならないのは転移していると考えられますか?
多発、リンパ転移有り、グレード3と増殖能力が早いのに何年も浸潤を放置していて全身に回ってるのではと気が気じゃありません。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「①田澤先生は私の化学療法とホルモン治療をした場合の10年再発率はどのくらいとみますか。」
⇒現段階では不明です。
OncotypeDX受けるなら、それで解ります。
「抜去したあとも痛みがなくならないのは転移していると考えられますか?」
⇒それは無いでしょう。
乳癌は(皆さんが考えているほど)転移はしません。
やはり術後の影響か、もしくはモンドールかもしれません(部位の確認をしてください)『今週のコラム 93回目 創部の下が痛い場合には「骨(肋骨)転移?」と、心配されるようです』をご参考に。