[管理番号:5604]
性別:女性
年齢:41歳
初めまして。
右の乳頭をつまむと1カ所から黄色い透明な汁が出てきたので、近所の乳腺外科を受診しました。
マンモとエコーの結果小さなシコリが見つかり、MRIも撮ってくださいといわれその病院では撮れないので「○○○○」で撮ってきました。
分泌物の細胞診の結果はclass2で「血性分泌物様背景に少数の飛沫細胞を認めます。
但し、乳管上皮細胞はみられません」とのことでした。
MRIの報告書は以下の通りです。
「右乳房造影MRI
Extreme FGT,Marked BPE
右乳腺乳頭直下E領域にT2強調画像にて乳管拡張と嚢用構造を認め、その胸壁側に7mm大のMassを認めます。
Oval,circumscribed,heterogeneous,fast/washout kineticsを示します。
BI-RAD category 4.
上記所見からはDCISの可能性が考慮されます。
良性の鑑別疾患としては
Sclerosing Papilloma(Ductal Adenoma)や乳管内乳頭腫を考えます。
生検にてご評価願います。
その他、両側乳腺には明らかな異常所見は指摘できません。
ただし、背景乳腺の造影効果が強いため、微小な病変は偽陰性となりうることをご了承願います。
撮影範囲内に病的リンパ節腫大は指摘できません。
まとめ
右E Mass;BI-RADS category 4
生検にてご評価願います。」
以上です。
○○○○病院の紹介状を書いてもらい、針を刺して組織を取る検査をすると説明されました。
先生のやり方ですと、この場合は先に乳管造影するのではないでしょうか。
乳管造影の説明は一切ありませんでした。
針を刺して検査した場合、乳管が傷つきその後、乳管造影ができないのではないかと思い質問させていただきました。
先生のところで診ていただきたいのですが、先に針を刺して検査をしていいのかどうか迷っております。
市川で予約しようと思いましたが来年になってしまうとのことで、それまで待った方がいいのか、針を刺して検査をしていいのか、お教えいただければと思います。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
乳頭分泌の診療でMRIを撮影するという発想自体… 私がコメントするに値しません。
「先生のやり方ですと、この場合は先に乳管造影するのではないでしょうか。」
⇒その通りです。
「乳管造影の説明は一切ありませんでした。」
⇒乳管造影をしたことが無いのでしょう。
「針を刺して検査した場合、乳管が傷つきその後、乳管造影ができないのではないかと思い」
⇒それは当然危惧されます。
逆にいうと…
「針生検後にも分泌が継続」していれば、「的が外れた」可能性も考えなくてはいけないのです。
「市川で予約しようと思いましたが来年になってしまうとのことで、それまで待った方がいいのか、針を刺して検査をしていいのか、お教えいただければと思います。」
⇒分泌はむしろ、3カ月程度継続するか経過観察すべきとも思いますが…
7mm大の腫瘍があると(3カ月待つのは)御心配なことでしょう。
秘書メールしてみてください。(年内に入れる事は可能だと思います)
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