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40代で見つかった腫瘤について

[管理番号:5105]
性別:女性
年齢:46歳
田澤先生、お世話になります。
会社の検診で腫瘤が見つかり、先日、田澤先生にエコーで診ていただきました。
診察のときにもお話を伺いましたが、もう一度確認させてください。
「1.9cmの線維腺腫」と診断していだきましたが、私は「マンモトーム検査は不要」という理解でよろしいでしょうか。
というのも、こちらのQ&Aをよく拝見し、勉強させていただいておりますが、
田澤先生は「40代であらたに発見された腫瘤は、細胞診または針生検をしたほうがよい」と他の質問者さんに回答されていたと記憶しております。
私は、検診は38歳(エコー。異常なし)、40歳(マンモグラフィ。左に石灰化を指摘される)、
42歳からは毎年エコーを受けておりまして、
腫瘤を指摘されたのは、43歳のエコーのときです。
こちらのQ&Aを拝見していて、おそらく私もマンモトーム検査になるのだろう…と覚悟していました。
エコーで田澤先生に「1.9cmの線維線種」と診断していただき、特にマンモトームについては何もおっしゃらなかったので、
マンモトームは必要ないということですよね。
(怖いので)そのほうが
いいですが…。
私のように40代で発見されても「エコーで線維腺腫と診断がつくケースもある」ということでしょうか?
腫瘤の形や血流などからそう診断できたということですか?
(すみません。
素人なりに自分の状況を把握しておきたく、念のためお聞きしております)
お忙しいところ恐縮ですがご教示いただけたら幸いです。
それと40歳の時のマンモグラフィでは、石灰化の他、
左に黒い塊がある、それは脂肪だから心配ないと言われました。
ただ撮影時に痛みが強くて身体が引けてしまい、いい画像が撮れなかったと言われました。
今、思うとそのとき「脂肪」と言われた黒い塊が「線維線種」だったのでしょうか。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
質問者が(私が診察した)どなたなのか勿論不明なので一般論としてお話します。
エコーは見逃しが多い検査である(無用な心配をさせるコメントとならない事を願いますが)ので、同様のケースは多く経験します。
つまり
★過去にエコーで異常がないとされていた、(現在)40代で「新たに腫瘍を指摘」された場合
 形状が「線維腺腫」でも「本当に線維腺腫なのか?」となります。
 当然「線維腺腫だとは思うが、100%確実とはいえない」場合には組織診すべきです。
 ただし、「明らかに扁平楕円の線維腺腫」の所見の場合には「過去のエコーが見逃しなのだろう」と結論することもあるのです。(質問者もこのケースだと想像します)
「左に黒い塊がある、それは脂肪だから心配ない」「今、思うとそのとき「脂肪」と言われた黒い塊が「線維線種」だったのでしょうか。」
⇒それは大いにありそうです。
 線維腺腫が見逃され易い原因として「脂肪と間違われ易い」ことがあるのです。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

40代で見つかった腫瘤について
性別:女性
年齢:46歳
田澤先生、ご回答ありがとうございました。
緊急を要するかた優先で結構ですので、もう少しお話を伺ってよろしいでしょうか。
長文ですが宜しくお願いします。
一般論として、今までずっとエコーで異常なしの人が、40代で腫瘤が見つかっても、明らかに扁平楕円であれば、マンモトームをしなくてもエコーで線維腺腫と結論づけることもできるとのこと、理解いたしました。
私は先日7/5(水)に田澤先生に診察していただいた○○と申します。
「左に1.9cmの線維腺腫、右に嚢胞」と診断していただきました。
私の場合もそのケースだったと考えていいのですね?
ただ気になっていることがありまして、それは田澤先生の診断ではなく、私の受診のしかたです。
今回、線維腺腫と診断がついたものの、過去にマンモグラフィを1回しか受けておりません。
石灰化の観点からは、私はまだ安心してはいけないのでしょうか?
10代、20代から乳房の痛みがあり、40代の今もあります。
一度受けたマンモグラフィがあまりにも激痛で、それ以来、あの痛みがこわくて受けておりません。
念のため、今までの経緯をお伝えしますと
■①2010、01月(38歳) Aクリニック 定期検診
エコーで異常なし
■②2011、11月(40歳) B病院。
定期検診
マンモで石灰化を指摘される。
左に黒い塊があり、それは脂肪だから心配ないと言われた。
→私も画像を見ました。
石灰化は1か所に集中したものではなく、全体に散らばっていました。
■③2014、02月(42歳) Aクリニック 定期検診
エコーで異常なし
■④2015、03月(43歳) Cクリニック 定期検診
エコー「左・乳腺腫瘤(疑)。
両側乳腺嚢胞。再検査してください」
前回検診からたった1年で左に腫瘤(疑)、両側嚢胞を指摘されました。
検診時には何も言われず、後から送られた結果で初めて腫瘤の存在を知ったので、この時の大きさは不明です。
再検査は以前のマンモグラ
フィの痛みがトラウマとなっていたため、行けませんでした
■⑤2016、03月(44歳) Cクリニック 定期検診
エコーで左乳腺腫瘤、左乳腺内石灰化(疑)、両側嚢胞(疑)、両側乳腺症。
3か月以内に再検査してください」
↓再検査のため、2か月後に他の病院へ
■⑥2016、05月(45歳) Dクリニック
エコー。
腺腫については特に言及なく「乳がんではありません」と言われた。
■⑦2017、02月(45歳) Cクリニック 定期検診エコー。
検診時に、左に腫瘤(2cm)と言われ、後日送られてきた結果に
「左・乳腺線維線種、両側・乳腺嚢胞」と記載されていました。
このとき初めて線維腺腫と知りました。
複数の病院で受診しているのは、自治体の検診(マンモとエコーで施設が変わる)と、会社の人間ドックのためです。
42歳のエコーでは異常なしだったのに、1年1か月後に腫瘤が見つかりました。
1年で腫瘤ができてしまうことも(一般論として)ありますか?
私の場合は、田澤先生がおっしゃるように42歳までは見逃されていて、
43歳で見つかったと考えるほうが自然でしょうか?
お忙しいところ恐縮ですがご回答いただけたら幸いです。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「私の場合もそのケースだったと考えていいのですね?」
⇒その通りです。
「石灰化の観点からは、私はまだ安心してはいけないのでしょうか?」
⇒暫く撮影していないのであれば…
 来年には撮影してもらいましょう。(石灰化に過敏になる必要は全くありません)
「1年で腫瘤ができてしまうことも(一般論として)ありますか?私の場合は、田澤先生がおっしゃるように42歳までは見逃されていて、43歳で見つかったと考えるほうが自然でしょうか?」
⇒その通りです。
 前回、そのように回答した筈ですが…
 
 

 

質問者様から 【質問3】

40代で見つかった腫瘤について
性別:女性
年齢:46
田澤先生、ご回答ありがとうございました。
前回の質問が重複しましたこと、申し訳ございません。
緊急のかた優先でかまいませんので、もう少し伺ってもよろしいでしょ
うか。
私の線維腺腫(左)ですが、1.9cmは結構大きいほうですよね? このま
まどんどん大きくなるようでしたら、摘出も視野に入れないといけない
のでしょうか。
今まで大きな病気はしたことがないので、摘出手術と聞
くだけでこわさを感じます。
現状は特に治療は必要なく、このままほうっておいてOKという理解で
よろしいですか? 検診(経過観察?)は6か月おきぐらいでよろしい
でしょうか。
毎日、そっとなでる程度に触ってチェックしていますが、線維腺腫は左
に1つのはずなのに、なんだか2個あるような(2個合体したような)感
じがします。
(自分で触ると、実際よりも感覚的には大きく感じたりす
るものでしょうか)
また、乳房(左)の下あたりにもしこりのようなものを感じます。
よく乳房の図を見ると小葉とありますが、それでしょうか? それとも
私はかなりやせているので骨でしょうか。
(ただ乳房の奥深くではなく、比較的浅い部分なので、骨ではないよう
な気がします…)
乳房に痛みが日頃からあるため、強く触ることはできません。
硬さや動
きのチェックまではできておりません。
質問ばかりで恐縮ですが、ご教示いただけましたら幸いです。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
どうも質問者には、私の説明が上手く伝わっていないようなので歯がゆく感じます。
私が診察した上で「線維腺腫なので心配ない」とした場合には「経過観察も不要、検診でいいですよ」となっている筈です。(勿論、どなたか解らないので、あくまでも一般論ですが)
もしも「将来、摘出手術が必要と推測される」ようなら、その場でマンモトームしていることでしょう。
「現状は特に治療は必要なく、このままほうっておいてOKという理解でよろしいですか? 検診(経過観察?)は6か月おきぐらいでよろしいでしょうか。」
⇒質問者は大きな勘違いをしています。
 もしも「6ヵ月後経過観察が必要」ならば、(その場で)マンモトームしていることでしょう。
 その必要がなく「線維腺腫です。マンモトームは不要です。」としているのであれば、(経過観察は不要で)「1年に1回の(通常の)検診でいいですよ」ということです。
「毎日、そっとなでる程度に触ってチェック」
⇒毎日は不要です。
 そもそも私が超音波しているのに、(それでも不安があるのであれば)「このQandAは(質問者にとって)無意味」となります。
 ☆自己検診は「毎月」行い、(現在異常が無いのだから)「変な心配せずに」『この状態が正常なんだ!と自分の正常な状態を指に覚え込ませる』それが重要です。
  そうすれば、数年後にもしも腫瘍が出てきたら「あれっ?今までと違う?」と気づく事ができるようになるのです。それが自己検診の目的なのです。