［管理番号:5100］
性別:女性
年齢:42際
田澤先生の教えてください。
昨年初めて乳癌検診をうけました。
結果マンモグラフィー、触診では異常なし、エコーで右に2センチの線維腺腫との診断でした。
半年後の再検でも同じ結果です。
マンモグラフィーと触診で異常ないこと、今のところしこりに変化がないことから経過観察で変化があればそれ以上の検査をするとのことです。
2センチのしこりが触診で触れないのは柔らかいからだろうとおっしゃいますがマンモグラフィーにうつらないのはどうしてですか？
また、2センチの線維腺腫を半年ごとに経過観察していて変化がでたから生検となり結果癌だったとしたら進行してしまってるのではないか？
などの心配があります。
摘出は出来ないか聞いてみましたが、大きさが2センチであること、触れないしこりなので大きめにとらないといけない、閉経で小さくなる見込みがある為今のところそこまでは必要ないだろうとのことです。
また半年後まで経過観察でいいのでしょうか？
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「マンモグラフィーにうつらないのはどうしてですか？」
⇒皆さんが大きく勘違いをしている点です。
　マンモグラフィーは「Ｘ線透過性の差」で区別するのですが、（閉経前の）「発達した乳腺と腫瘍では差が殆ど無い＝マンモで区別できない（写らない）」ことが多いのです。
　★線維線腫も癌もマンモでは写らない（発見できない）ことは多いのです。
「また、2センチの線維腺腫を半年ごとに経過観察していて変化がでたから生検となり結果癌だったとしたら進行してしまってるのではないか？などの心配」
⇒おそらく「画像診断で典型的な横長の楕円形＝線維腺腫として間違いないであろう」という所見なのだろうと（生検をしないことから）推測しますが…
　どうしても心配ならば、（担当医に）針生検してもらえばいいのです。
「今のところそこまでは必要ないだろうとのことです。」
⇒「必要はない」とは（裏を返せば）「ご本人が希望すれば、摘出して悪い事はない」ということです。
　どうしても気になるなら摘出してもいいとは思います。
「また半年後まで経過観察でいいのでしょうか？」
⇒画像所見を見ていないので、確定的なことは言えませんが・
　状況的には問題ないでしょう。（但し、気になるなら針生検することです）