[管理番号:4881]
性別:女性
年齢:43歳
初めまして。
43歳 閉経前です。
3月に左乳房の温存手術を受けました。
浸潤性小葉癌。
T2n0m0ステージ2Aです。
ER+ PGR+
HER2- KI67 15~20% センチネルリンパ節- 腫瘍径
2.5cm グレードは聞いていません。
断端陰性ですが、断端に3カ所
非浸潤性小葉癌がありました。
放射線治療で消えるから大丈夫と説明がありました。
ホルモンの効くおとなしい癌と言う事で 放射線治療後
タモキシフェン5年と言われました。
その後主治医が変わり、新しい主治医がタモキシフェンとゾラデックス3年追加と言われました。
小葉癌は多発しやすい、断端に非浸潤性小葉癌が残っていたので将来
癌が発生するかもしれないと説明されました。
そこで質問です。
① 非浸潤性小葉癌は放射線治療でちゃんと消えるのでしょうか?
② 私の場合、ゾラデックスは必要でしょうか?
③ 主治医が変わると治療も変わるものなのでしょうか?
④ タモキシフェン単独の再発率と ゾラデックス追加の再発率を教えて下さい。
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「① 非浸潤性小葉癌は放射線治療でちゃんと消えるのでしょうか?」
⇒解りませんが…
断端にあったからといって、残存乳腺側にも遺残しているとは限りません。
断端陽性は局所再発のリスク因子であることは間違いありません。
「② 私の場合、ゾラデックスは必要でしょうか?」
⇒不要だと思います。
明らかなエビデンスはありません。
「③ 主治医が変わると治療も変わるものなのでしょうか?」
⇒ガイドラインには「曖昧な部分(医師の裁量次第)が存在」します。
そのような領域とも言えます。
「④ タモキシフェン単独の再発率と ゾラデックス追加の再発率を教えて下さい。」
⇒タモキシフェン内服で23%となります。
ゾラデックス併用のエビデンスはありません
質問者様から 【質問2 ホルモン療法について】
性別:女性
年齢:43歳
こんにちは。
以前質問させて頂いた者です。
その節はお返事頂きましてありがとうございます。
その後 放射線治療を終え、タモキシフェンを服用しております。
LHRHアゴニストはやっておりません。
その後 精神的に苦痛になり、今タモキシフェンを休薬しております。
主治医は体調が良くなったら、タモキシフェンを再開しましょうと言っておられます。
しかし、今は体調も良く、このまま無治療でも大丈夫じゃないかな?と思い始めております。
そこで質問です。
1 このまま無治療での再発率を教えて下さい。
以前の質問では
タモキシフェン単独で23%と回答を頂きました。
次回の診察までで考えたいと思います。
2 ホルモン療法をした場合の10年生存率と しなかった場合の生存率を教えて下さい。
3 田澤先生でしたら、私の術後病理からホルモン治療を強くすすめますか?主治医は、絶対やった方が良いからと言ってくれますが・・・
以下、術後病理結果です。
3月に左乳房の温存手術。
浸潤性小葉癌。
T2n0m0ステージ2Aです。
ER+ PGR+
HER2- KI67 15~20% センチネルリンパ節-
腫瘍径2.5cm
TUMOUR GRADE 3
断端陰性ですが、断端に3カ所
非浸潤性小葉癌があり。
よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「 1 このまま無治療での再発率を教えて下さい。」
「ホルモン療法をした場合の10年生存率と しなかった場合の生存率を教えて下さい。」
⇒かつてはNeoAdjuvant.comの数字で回答していましたが…
ルミナールAかBかで変わってくるので、現在はその数値は差し控えています。
「3 田澤先生でしたら、私の術後病理からホルモン治療を強くすすめますか?主治医は、絶対やった方が良いからと言ってくれますが・・・」
⇒体調が改善したのであれば、再トライすべきです。