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抗がん剤の要否について

[管理番号:4879]
性別:女性
年齢:46歳
田澤先生、初めまして。
よろしくお願い致します。
今年の1月末に自分で右胸にしこりを見つけ、乳がんと診断され、しこりの場所が乳頭に近いという事で、5月に全摘手術を受けました。
病理検査の結果は、ステージ1b、腫瘍の大きさ6ミリ×5ミリ、センチネルリンパ節生検でリンパ節2個を検査、その内1個に微小転移あり。
高度ホルモン反応性、浸潤癌(乳頭腺管がん)、HER2+1、脈管浸潤あり、組織学的異系度グレード1、大人しいタイプの癌という結果でした。
治療法は、微小転移があるので半年間抗がん剤(CEA療法、ドセタキセル)、その後ホルモン療法と言われましたが、
今までのQ&Aを拝見しますと、微小転移を理由に抗がん剤はしなくてもよいのではないかと思いますが、この場合でもそう考えて大丈夫でしょうか。
抗がん剤の上乗せ効果はどのくらいでしょうか。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「微小転移があるので半年間抗がん剤(CEA療法、ドセタキセル)」
⇒全く信じられません。
 まるでタイムマシンで「10年前に戻った」かのような錯覚に襲われます。
「微小転移を理由に抗がん剤はしなくてもよいのではないかと思いますが、この場合でもそう考えて大丈夫でしょうか。」
⇒まさにその通りです。
 (私なら)一瞬も(化学療法のことなど)頭をよぎりません。
「抗がん剤の上乗せ効果はどのくらいでしょうか。」
⇒Ki67の数値が見当たりませんが…
 グレード1からはルミナールAの公算が大きいようです。
 すなわち「ゼロ」だと思います。