［管理番号:4803］
性別:女性
年齢:40歳
40歳・不妊治療を経て7歳と2歳の子供がいます。
マンモグラフィーを最後に受けたのは下の子供が生まれる前なので3年前です。
その際は両乳房とも石灰化が認められるが要観察とあり、その後妊娠・出産・授乳のため健診は受けていませんでした。
今年５月半ばに総合病院の健診センターにて健康診断を受け、５日ほど経ってから電話連絡が来て再検査をすすめられ、昨日受けました。
今回の健診ではマンモグラフィーのみで、超音波を受けていなかったため、再検査で受けました。
その後の診察ではかなり動揺してしまい、あまり有用なことを聞くことが出来なかったのですが、
右乳房は石灰化が認められるが腫瘍のようなものはないとのこと。
左乳房は上部左側に14mmほどの影がありますと言われました。
ちなみに自覚症状はなく、しこりも超音波で指摘されてから分かりました。
先生に、経験上私のしこりはどう判断しますかと尋ねたところ、形もいびつなので「あやしい（＝悪性）」と言われています。
今後の流れとして採血、CT（造影剤）、MRI（造影剤）、針生検（CNB）を二日間で行うことになりました。
帰宅して落ち着きを取り戻し、ネットでいろいろと調べたところ、先生のサイトを見た次第です。
そこで質問なのですが、
１）先生のサイトを見るまでは、検査も（悪性だった場合）手術もできるだけ早くと急いでいましたが、まだ焦る必要はないですか？
２）今回診ていただいた先生（健診を受けた総合病院の乳腺外科の先生です）は造影剤を使うと悪性の場合白く光る？ので判断しやすく、CT・MRIをすすめると言われましたが、必要ですか？
３）悪性か良性か判断するために、針生検だけでも受けておいたほうが良いですか？
４）ここにきて色々疑問や不安が出てきたのでできれば田澤先生のところでセカンドオピニオンをお願いしたいのですが、
その場合は上記の検査は受けた上でのほうが良いのでしょうか。
それとも検査は一切受けずに今の病院でマンモとエコーの画像だけお借りして田澤先生に診ていただいた方が良いでしょうか。
まだ詳細も分からず確定診断も出ていないため不明な点が多いですが、お答えいただければ幸いです。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
パターンとしては
１．検診マンモで「右石灰化のみ要精査」⇒精密検査（超音波）で「右石灰化は大した事がない（精査不要）」＋「左の超音波で見える腫瘍は要精査」
２．検診マンモで　　　　〃　　　　　　⇒精密検査（超音波）で「右石灰化はエコーでは見えないが、怪しい（要精査）」＋「左の超音波で見える腫瘍も要精査」
３．検診マンモで「右石灰＋左シコリで要精査」⇒精密検査（超音波）で「右石灰化は大した事がない（精査不要）」＋「左の超音波で見える腫瘍は要精査」
４．　　　　　　　　　　〃　　　　　　　　　⇒精密検査（超音波）で「右石灰化はエコーでは見えないが、怪しい（要精査）」＋「左の超音波で見える腫瘍も要精査」
　上記パターンのどれでしょうか？
　♯担当医の今後の診療計画から推測（右は対象にしていないように見える）すると
１か３のようですね。（マンモ検診がどうあれ、要精査の対象は「左のシコリのみ」ですね？）
「まだ焦る必要はないですか？」
⇒検診で見つかった早期乳癌（の可能性が高い）のようです。
　焦る必要はありません。
「CT・MRIをすすめると言われましたが、必要ですか？」
⇒ＣＴは何のためですか？？
　40歳の女性に（無意味に）ＣＴを撮影することは誤りです。
　♯ＭＲＩは（癌と診断がついた場合には「拡がり診断目的」として必要となるので、順番の問題はありますが、）いずれ必要になりそうです。
「３）悪性か良性か判断するために、針生検だけでも受けておいたほうが良いですか？」
「４）ここにきて色々疑問や不安が出てきたのでできれば田澤先生のところでセカンドオピニオンをお願いしたいのですが、その場合は上記の検査は受けた上でのほうが良いのでしょうか。それとも検査は一切受けずに今の病院でマンモとエコーの画像だけお借りして田澤先生に診ていただいた方が良いでしょうか。」
⇒セカンドオピニオンは（診察はせずに）画像所見や資料（病理結果）などのみを見て、判断するものです。
　その意味では「材料（検査結果）が豊富であれば、ある程」より有意義なセカンドオピニオンとなります。