[管理番号:4127]
性別:女性
年齢:36歳
2016年9月に右胸温存手術を受け、12月頭に25回の放射線治療を受け終わりました。
先日、何気なしに触った術側の右側の胸にしこりがあることに気付きました。
放射線治療直後ですが、このしこりが癌の可能性は高いでしょうか?
気になるのは、病理検査の結果、粘液癌だったのですが、当初針生検をした際の針を刺された付近に今発見したしこりがあります。
術部の当初しこりがあった近くになります。
針生検で採取したものが移ってしまったのでしょうか?
主治医に、温存手術前に、粘液癌だと針生検をしたことで、針が通った道に癌が移ってしまうのでは、と言ったところ、放射線治療をするので大丈夫、と言われました。
針生検をしたのは2016年7月です。
そこから癌が移ってしまい、しこり(悪性)となったけれど、放射線治療をしたので、この今発見したしこりは悪性ではないという可能性はありますでしょうか?(しこりがあるケースで、放射線治療によって悪性だったものが、良性になる?ことはありますか?)
手術、放射線治療直後なのに…という思いでショックと不安な気持ちでいっぱいです。
田澤先生、よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「粘液癌だと針生検をしたことで、針が通った道に癌が移ってしまうのでは」
⇒その危惧は解ります。
しかし「常識的に考えて」術後早期にしかも「放射線照射直後」に局所再発するとは考えられないことです。
そもそも「針生検による播種」は(万が一、あったとしても)非常に小さいものなので、「しこりと自覚するまで成長」するまでは(最低でも)半年以上かかると想像します。(幾らなんでも早すぎです)
「しこりがあるケースで、放射線治療によって悪性だったものが、良性になる?ことはありますか?」
⇒それはありません。
普通に考えると、術後瘢痕なのではないかと思います。
担当医に確認してもらいましょう。